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お知らせ

本学教員が日本法社会学会最優秀論文賞を受賞しました

この度、秋葉丈志准教授(アジア地域研究連携機構副機構長)が日本法社会学会の最優秀論文賞を受賞しました。

日本法社会学会では、2年に1度、過去2年間に機関誌『法社会学』に掲載された論文のなかから最も優れたものを選定し、表彰しています。

2013年、2014年の2年間に掲載された論文を対象とした選考委員会による厳正な審査の結果、『法社会学』80号に掲載された論文「国籍法違憲判決と政策形成型訴訟 Japanese Nationality Case and Judicial Policymaking」が、機関誌最優秀論文賞を受賞し、2015年度日本法社会学会学術大会にて表彰されることとなりました。

論文について詳しくはこちらをご覧ください。

受賞コメント

dr.akiba

秋葉丈志准教授

2008年6月に日本の最高裁が下した「国籍法違憲判決」は、「法の下の平等」「子どもの権利」の観点から画期的な判決でした。この論文は、法社会学的観点から、法に関わる様々なアクター、特に原告と弁護団に焦点を当て、この重大な判決がどのような過程・力学の下にもたらされたのか、判決によって実際に何が変わったのか、また司法や法曹のあり方としてどのように捉えられるのか、当事者へのインタビュー調査も駆使して多角的に分析したものです。

調査は2011年から13年にかけて行い、2012年、14年に関連する論文が学会誌に採用・掲載されました。今回の受賞は、2014年の論文に対するものです。自分がもっともこだわりのあるテーマについて、思いを込めて書いた論文に、栄誉ある賞をいただけたことを幸せに思います。

学問の世界は成果が出るまでに何年もかかることも珍しくありません。辛抱強く待ってくださった学内外の関係者の皆さまのご指導・ご支援に感謝しております。

秋葉丈志