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AIU TOPICS

2015.12.28AIU People

インタビュー~長山智香子助教

今回は、国際教養学部の日本研究プログラムに所属している長山智香子先生にお話を伺いました。実は前回紹介した大森久子先生と同様、カナダに長く滞在していたそうです。研究内容や学生の印象などについてお話していただきました。

専攻は何でしたか?

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長山智香子助教

これはいつも答えるのが難しい質問です。子どもの頃に、理不尽さを感じたいろいろな出来事に始まって、様々な環境・実体験などから原動力を得ていると思います。ひとつの出来事をきっかけに、「なんでこんな風になるんだろう?」「そうじゃなくてもいいはずなのに?」という疑問を持つのですが、その火種が長続きするのかもしれません。また、別の出来事を契機に疑問を持って、でも最初の疑問ともどこかで繋がっているのではないか、とどこかで思うこともあります。
学部生の頃は、社会学の中でもジェンダー学やセクシュアリティ学が広がりを見せてきた時期で、大学の書籍部に並んだ本や、非常勤で来ていた教授の授業のお陰で、この学術分野に興味を持ち、例えば、人に祝福される性関係がある一方で、社会的に認知されなかったり、蔑まれたりする性関係があるのはどうしてなのか、というようなことに関心がありました。
修士課程では、家族制度や性概念が大きく変革されたのは明治時代、近代日本社会の成り立ちにあるということを知りました。それ以来、歴史と現代社会の両方の視点から、自分たちを作り上げてきたものを探求してきました。ジェンダーやセクシュアリティーの問題を理解するために、人種民族論とも合わせて考えるようになったり、映画論・メディア学を取り入れるようになったのは、同世代の学生や大学院生からの影響もあります。

なぜAIUを選んだのですか? 

日本学教員の募集があって採用されました。日本の学生や留学生がほぼ同数いるクラスで、英語で授業ができるという大学は珍しいです。
いままで日本とカナダでやってきた研究を両方生かしつつ、多角的な視点から日本社会を分析し表現する方法を、学生たちと一緒に発展させていける環境だと思いました。
なにより嬉しいのは、同僚の研究に対する意識が高く、ちょっとした雑談からも刺激をもらえることです。遠く離れている地方にいると、最先端から遠ざかってしまうのかと思っていましたが、研究に関してはそんなことがないようです。

AIUの印象はどうですか?

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熱心な長山先生

これまで何千人も学生がいるようなキャンパスにいたので、こじんまりとしたキャンパスで、学生たちが少人数でいるという状況があまり理解できず、同じ人と何度も顔を合わせることになって窮屈になるかと心配していました。でも、意外に約束でもしない限り会わない人のほうが多いですね。適度に距離を置きつつも、授業を通して学生と教員の間に親密さが生まれて、授業の後にちょっとお喋りしたり、廊下で気軽に声を掛けあったりできるのがいいなと思っています。


休日はどのように過ごしていますか?

音楽演奏とヨガです。ピアノ、フルート、マリンバなどいろいろやってきましたが、数年前にトロントで先生を見つけて、長唄三味線をはじめました。津軽三味線がむっちゃ格好いいと常々思っていましたので、機会を見つけて習えたら最高ですね。
週末に時間があるときには、秋田市の散策やJRを使った小旅行をしています。
来る前には気づきませんでしたが、秋田には美術、手工芸や歴史保存など文化的な取り組みが多彩にあって、いつも新しい魅力を発見しています。

AIU生へメッセージをお願いします。
少人数の教室だからこそつくれる授業があると考えています。
授業を教員と学生が一緒に作り上げていけたら理想ですね。教員が探求している課題があり、学生にもその時々で興味があるテーマがあり、そのぶつかり合いが授業になればと思っています。「ぶつかる」というと怖いイメージかもしれないですが、学生同士や教員と学生の間で、いろんな接点が生まれるような仕掛けを、授業に埋め込んでいけたらと思っています。
なるべく自分が好きだと思う授業や、個人的に気になる先生へ積極的に声をかけて、授業で伝えきれないであろうメッセージなり思いを聞いてみてください。Don't be shy!
それがきっと将来へ繋がって行くはずです。