招聘教員による特別講義「ヨーロッパにおける社会政策:福祉国家及び家族と高齢化」

コース名:「ヨーロッパにおける社会政策:福祉国家及び家族と高齢化」
招聘講師:モニカ・ステファン先生(国立科学研究センター・政治学科、フランス)
実施期間:2015年4月14~27日

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2015年4月14日から27日にかけて、今年度最初の海外招聘教員による特別講義が開講されました。この講義は、国立科学研究センター・政治学科(フランス)のモニカ・ステファン先生を講師に迎え、「ヨーロッパにおける社会政策:福祉国家及び家族と高齢化」と題して行われました。ステファン先生は、グルノーブル大学(フランス)の公共政策・政治活動・領土部門(Pacte)グルノーブル政治大学と連携しながら、公共政策の比較分析だけでなく、衛生問題を中心とした社会政策について研究されています。

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講義の目的は、ヨーロッパの民主主義社会を構成する上で重要な「社会的保護」という概念について理解を深めるというものでした。欧州連合諸国の大半はこれまで安定した福祉政策を確立してきましたが、高まる国際競争や新自由主義的政策体制への方針転換という圧力、更には金融危機や経済不況も重なり、経済目標と社会目標の間で厳しい挑戦を強いられています。ステファン先生の授業は、比較的視点や多角的なアプローチを通して行われ、学生がヨーロッパにおける社会政策の複雑な現状と課題に関する議論を理解する助けとなりました。最初に、歴史的・政治的文脈におけるヨーロッパの社会政策を概観し、その関連要因や主要アクター、そして現代の課題が紹介されました。次いで「労働と失業」「家計扶助と性別」「老齢年金」「アクティブエイジングと長期介護」「教育と生涯学習」「グローバリゼーションと移民」など、具体的な分野や課題に対する社会政策について考察しました。講義の中では、数多くのプレゼンテーションやグループでの問題解決演習のほか、グローバル・スタディズ課程の寺野摩弓 助教と「社会政策と教育」に関する合同授業も行われました。

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ステファン先生は「AIUで講義を行えたことをとても嬉しく思っています。学生は大変勤勉で、質問も多く、豊富な講義内容を吸収しようと熱心に取り組んでいました。」と語ってくださいました。学生からは「講義はとても楽しかった」「講義内容に関する先生の説明はとても明快で核心を突くものでした。プレゼンテーションや補助教材のおかげで、さらに理解が深まりました。」という声がありました。講義ではヨーロッパが焦点でしたが、学生たちは日本の問題についても積極的に議論を行い、「日本、特に秋田は高齢化社会という問題に直面しているので、EU諸国がどのようにしてこういった問題に対処しているのかをもっと知りたい」と話す学生もいました。この招聘講義プログラムを機に、学生が海外のユニークな視点や経験を学び取って独自の考えを育み、未来の社会を担う人材へと成長するよう期待しています。

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