2013年 秋セメスター 活動紹介

INT231 2013年秋セメスター報告書

学生11名履修(日本人6名、留学生5名)

学生は3グループに分かれて、秋田県秋田市雄和の新波地区で地域社会と環境の変化について調査しました。報告書から、学生の調査結果や新波の住民の方々の感想など、学習成果をご覧いただけます。

学習プロセス
1. 調査法

質的調査法のテキストを用いながら、データの収集や整理の方法について学びました。

2. 第1回フィールドワーク
国際教養大学協働教育プロジェクト

第1回フィールドワークの様子

2013年10月5日-6日新波地区にてフィールドワークを行いました。2日間かけて新波の歴史や現状などを学び、グループごとに調査テーマを決定しました。

1日目

(1)学生と住民の意見交換

学生と新波地区にお住まいの皆さんとの間で自己紹介を行い、授業の目的などを意見交換をしました。

(2)新波歴史講座

新波歴史年表を使って、学生はグループごとに新波住民の方々から歴史や現状について学びました。

(3)雄和ふるさとセンター

農具や漁具、食器や調理器具、日常着や農作業着など、かつての雄和の暮らしが分かる多くの郷土資料を見学しました。尋常小学校の教科書を手にした学生は、自身が学んだ教科書を思い出し、両者の内容を興味深く比べていました。

(4)新波地区の散策

大正寺小学校、新波神社、商店 街、普門院などを散策しました。

(5)データ整理・調査テーマの検討

新波近くにあるコテ ージに宿泊し、夜はグループごとにデータ整理や調査テーマの検討を行いました。コテージでは日本人学生が食事当番になり、カレーライスやおにぎり弁当を作りました。共同生活も学びの場となりました。

2日目

(1)稲刈り体験

国際教養大学協働教育プロジェクト

稲刈り

春セメスターに学生が住民と植えた米を収穫しました。住民の方々が鍬の使い方や収穫後の稲の 束ね方などを教えてくださり、学生と住民が共同で収穫しました。

(2)雄物川環境学習

国際教養大学協働教育プロジェクト

雄物川の環境視察

NPO法人秋田パドラーズの協力のもと、カヌーで雄物川を下りながら水質環境を学びました。 新波地区はかつて雄物川の船運業で栄えましたが、現在は産業や生活の変化、雄物川の水質悪化によって、住民と川との関係も大きく変化しています。

新波の地域環境を理解するうえでも、雄物川の環境変化および環境対策について体験的に知ることは、非常に重要な学びとなりました。

3. 理論・事例の学習

日本・秋田県の農村社会に関わる基礎理論や事例について、学生による課題文献の発表とディスカッションを通して学びました。

4. 中間発表会(調査計画・質問項目の発表)

1回目のフィールドワークとその後のディスカッションを通して、学生たちはグループごとに調査テーマを決定しました。それぞれのテーマは、

  1. 新波農業の現状と今後の展望
  2. 大正寺小学校 の閉校が新波地区に及ぼす影響
  3. 新波神社および梵天祭りと地域の関係

となりました。グループごとに質問票の作成、調査対象者の選定、対象者への協力依頼などを行いました。2回目の調査に備えて中間発表会を行い、グループごとに調査計画や質問事項を発表し、学生同士で改善案などを議論しました。

5. 事前調査
国際教養大学協働教育プロジェクト

事前調査での小学校訪問

2回目のフィールドワークに備えて、グループごとに関係者への聞き取り調査を行い、基礎情報を収集しました。

農業グループは雄和市民サービスセンター職員への聞き取り、小学校グループは大正寺小学校の校長への聞き取り・外国語活動の参加・児童へのアンケート調査、神社グループは宮司さんへの聞き取りを行いました。

6. 第2回フィールドワーク
国際教養大学協働教育プロジェクト

第2回フィールドワークの様子

2013年11月16日-17日、新波地区にてフィールドワークを行いました。2日間グループごとに聞き取り調査を行いました。新波の老人クラブ、壮年会、婦人会、青年会など、多くの方々にご協力いただきました。

また、近くのショッピングモールで大正寺小学校の児童が披露した、大正寺おけさや萱ヶ沢番楽も見学しました。さらに住民の方々が新波の新米で作ってくれたきりたんぽ鍋と留学生の作ったパスタ料理で収穫祭を行い、学生と住民の交流が深まりました。

7. データ分析・発表準備
国際教養大学協働教育プロジェクト

データ整理

フィールドワーク後、学生は聞き取り内容などを記載したフィールドノートを提出します。教室内でのデータ分析では、各自のフィールドノートを用いてディスカッションを行いました。

日本人学生と留学生では、文化や社会的背景が異なるため、同じデータに対しても異なる考えや疑問を持つことがあります。学生たちは、自らの出身地と新波を比較し、さらに日米比較をしながら、調査テーマの理解を深めました。

成果報告会
国際教養大学協働教育プロジェクト

成果発表会

2013年12月8日国際教養大学レクチャーホールにて、学習成果発表会と交流会を開催しました。聞き取り対象になってくださった新波住民の皆さんや大学関係者などに参加いただきました。

学生たちはグループごとに英語で調査結果を発表しました。調査テーマについての新波の現状と課題、そして将来の展望や解決策について発表がありました。発表会終了後には、大学カフェテリアで学生と住民の交流会を行い、親睦をより深めることができました。