授業概要

科目名
  • 地域発展論 (2012秋学期、2013年春学期、2013年秋学期、2014秋学期;3単位)
担当教員
  • 椙本歩美 (国際教養大学 基盤教育 助教)
概要

本授業では、PBL(日米協働課題解決型プロジェクト)科目を履修する前に、学生が身につけるべき力として、地域発展の基礎理論およびフィールドワーク技法を教授しています。授業では課題文献の発表、ディスカッション、ゲストスピーカー招へい、フィールドワークを行い、学生の主体的な学びを大切にしています。授業はPBL事前履修科目に位置づけていますが、一般学生にも広く門戸を開いています。

すべてのPBL科目に共通する過疎化や少子高齢化というテーマは、今日の日本における重要課題のひとつといわれています。国際教養大学のある秋田県は、1956年の134万人をピークに人口減少がつづき、2013年には東北で最も少ない105万人になっています(国勢調査)。とくに農山村において人口減少は、第一次産業の衰退および集落機能の低下につながる問題です。人口減少が避けられないなか、このような地域では減少を前提とした地域発展のあり方が模索されています。近代化による豊かな社会の実現という一元的な考えから、近年では、地域ごとに多様で内発的な豊かさの実現へと理論も実践も拡大しています。

本授業のフィールドワークでは、秋田県で地域資源を活用してさまざまな活動を行う地域住民の方々から、多様な地域発展のあり方を学びます。PBL科目では、日本と米国など諸外国の事例を比較して、地域の課題解決を目指します。本授業のフィールドワークを通して、学生たちは地域の現実について実体験から学ぶことができます。学生たちが日本の地域について問題意識を高め、自ら考察し、表現する力は、PBL科目に必要な基礎力となります。

また学生はフィールドワークから、地域住民のライフストーリー(人生物語)を記述します。ライフストーリーの記述は、学生が地域住民の視点に寄り添い、他者への想像力を高めることを目的にしています。その後のPBL科目で学生たちが地域の課題に取り組む際、この当事者への想像力が地域の未来を切り拓く創造力の土台になります。

シラバス