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カリキュラム

基盤教育

基盤教育(BE)は、EAPやEAPブリッジ・プログラムにより、大学の講義を受けるために必要な英語力と学修スキルを身に付けた学生が進む次のステージです。基盤教育では、幅広い分野の学問に取り組むことにより専門性を確立するための礎を築きます。

特色1:幅広い学問分野

基盤教育科目には、「芸術・人文科学」「社会科学」「数学・自然科学」「学際研究」「世界の言語と言語学」「保健体育」など幅広い学問分野が用意されています。これらの分野から学問の基礎を幅広く学修することで知識や教養を深め、視野を広げ、個々の“知的土台”を築きます。同時に、物事を多角的な視点で観察・検証し、論理的に考える力を養います。この“知的土台”を構築することは、現代において急速に変わりゆく地域社会や国際社会のいかなる状況下でも、柔軟に対応できる豊かな人格を培う上で極めて重要です。

特色2:Later Specialization

基盤教育に幅広い学問分野と多種多様な科目があるのは、「もっと学びたい学問」と出会うためでもあります。基礎となる知識と教養を深めながら、自分の興味や学修意欲に沿って科目を選択することは、これから自分がより専門的に学びたいと思う学問を探ることにつながります。本学では、専門教養教育として、グローバル・ビジネス課程とグローバル・スタディズ課程があり、学生は基礎教育の科目を学びながら、どちらの課程を選択するかを考えていきます。

特色3:三言語主義と日本研究

本学では、母語と国際共通語としての英語に加えてもう一言語を学ぶことを推奨しています。基盤教育における科目には、中国語、韓国語、ロシア語、モンゴル語、フランス語およびスペイン語があり、これらは、英語または各言語で授業が行われます。

また、英語で国際社会に関する事象を学ぶ一方、日本について学ぶ「日本研究」の分野が設けられています。日本文化に関する科目をはじめ、政治、経済、ビジネスや外交政策、言語に関する科目もあり、日本人としてのアイデンティティの認識を深めます。

例えば、こんな科目があります

  • MAT 100:教養数学
    数学の学修を通じて、論理的推論の基本を修得することができます。特に、教養人に必要な数学的概念を重要視し、論理学理論、集合論等を通じて批判的思考力や問題解決能力を養います。確率などの数学的手法を用いて、限られた情報の中で予測、判断する力を身に付け、単に問題を解くテクニックではない、真の論理的思考力を養成します。
  • GEO 260:都市地理学
    大陸上でたった3%しかない都市部に、世界人口の50%以上が住んでいます。都市史、都市文化、都市開発について空間的観点から理解し、都市の物理的環境と人的環境の関係性を分析します。具体的な都市の地理問題に関する批判的な考察と議論を通じて、世界の都市部における開発、近代化、都市化、移住、対立と協力の全体像を掴みます。
  • ART 200:世界における日本の美術
    縄文時代から現代までの主な芸術的表現の発達について分析しながら、代表的な美術の時代やムーブメントの様式的特徴、そして普遍的な美的価値を持つ最高傑作に関する知識と理解を深めます。単なる歴史的・宗教的資料としてではなく、芸術作品としての日本美術を視覚的に認知する方法、また、その世界における位置付けを学びます。

教員からのメッセージ

Basic Education:A Magical Journey Begins

There is only one education at AIU‒ International Liberal Arts Education-which will guide you from your first days in EAP to the moment of graduation, or actually, we hope, through all your future life.

Basic Education (BE) is just a name for a stage of your study. It simply means that you have completed EAP, so you are ready for the academic adventures in the wide range of courses offered at AIU. At this stage, you have to acquire as wide as possible a perspective on the globalized world and you will learn multiple intellectual tools for this purpose.

Later, in the stage called Advanced Education, you will focus on some particular topic to hone your skills and knowledge acquired earlier. But do not limit yourself in your study too early. If you feel that your preparation in some subject is weak, your time of study in BE is the best time to make it up. Make sure that, through continuing effort and study, there are no disciplines or topics which could intimidate you. But the most important thing is to learn that learning is fun. There is no better source of satisfaction than removing obstacles on the way to understanding and in solving problems. I wish you a lot of fun in BE.

マーチン・シュローダー Dr. Marcin SCHROEDER
基盤教育代表/教授

教員紹介

私はフィリピンで住民主体の森林保全について研究してきましたが、国際教養大学に来てからは秋田県内で農村調査をしています。人口減少や過疎高齢化にある日本のなかでも、秋田は最も人口減少率や高齢化率が高いところです。しかし、フィリピンなど世界の農山村から秋田の農山村を見直すと、豊かな自然資源に恵まれ、長い歴史のなかで地域ごとに多様な文化を育んできた人びとの営みに気づきます。人口減少や高齢化という社会変化のなかで、大学、集落、地元企業など様々な地域連携も広がっています。社会変化に地域がどのように対応し、新たな社会のあり方につながっていくのか、秋田の農山村で研究していきたいと思っています。

国際教養大学では、フィールドワーク教育を中心に担当しています。学生と集落調査をして地域課題や解決策を住民と共に考えたり、農家レストランや農家民宿など新たな挑戦をする農家の聞き取り調査をしています。日本全国から来た学生と留学生が、秋田の農山村で地域住民と出会い、互いに刺激し合い、新たな可能性を模索する授業は熱気に満ち溢れています。

未来のAIU生へのメッセージ

国際教養大学の魅力のひとつは、秋田県にあることです。キャンパスのすぐ近くには四季折々の美しい田園風景が広がり、日本の伝統文化や暮らし、温かい地域住民との出会いがあります。多様な国や地域から来た学生と共に、秋田生活を満喫するなかで、新たな世界が拓けると思います。

椙本 歩美 Dr. Ayumi SUGIMOTO
環境科学、秋田学、地域発展論、秋田農村学 担当/助教

学生紹介

本学への志望動機は何ですか?

選択肢にあった国際系、外国語系の大学の中で、一番自分の世界を切り拓いていける大学だと感じたからです。英語での少人数のカリキュラムは日本の公立校で過ごしてきた私にとって刺激になると考えました。また、AIUで義務付けられている寮生活と1年間の留学は、それまで経験したことのない未知の世界でした。特に留学が義務ということは、言い換えると留学が保証されている、ということです。思い描くだけで終わらせたくなかったので決意を込めて志願しました。

BEとEAPの違いは何ですか?

EAPは20人程度のクラスメートと共に英語力を付けるための講義でした。クラスメートはAIUの最初の学期を過ごした仲間なので強い絆で結ばれたと思います。一方、BEでは同学年だけでなく先輩方との出会いもあり、より人間関係が広がったように感じます。講義内容も、英語を学ぶための講義から、英語で学ぶ講義に変わります。BEでは文学、国際関係学、数学、生物学など様々な分野についての講義を受けることが出来ますし、より専門的な分野を英語を通して学ぶことで語彙が増え続けています。

特に面白かったBEの授業は何ですか?

「英文学と詩の世界」です。文字や文章の起源、物語の構成、そして古代叙事詩などについての授業です。当たり前にとらえがちな文章という存在の歴史や価値、過去から現在に至るまで普遍的に存在している物語のパターン、そして物語と歴史や現実の生活との繋がりなど、今までの考え方から一歩外側に出た広い視野を与えてくれました。少人数のグループワーク形式でアクティブに参加しやすく、様々な意見を聞くことができる環境も貴重でした。

自分の成長をどのように感じましたか?

BEの授業を通して、色々な分野に触れることで、視野が広がり、そこから得た情報を組み合わせる力が付き始めたように感じます。英作文Ⅰの授業では広い範囲から資料や根拠を求め、それらを統合して自らの主張を補強する、というEAPから一歩進んだエッセイの書き方を学びました。生物の授業でも、環境問題、遺伝子工学、 バイオ燃料などが相互に関わりあって存在している大きな生物学上の見方を学びました。広い視野で情報を統合する力は、これからの社会で重視されるものだと思うので、更に鍛えていきたいと考えています。

本学を目指す皆さんに伝えたいこと

AIUは多彩な出会いのある大学です。出身地、経歴、考え方は様々で、個性豊かな人が集まっており、小さいコミュニティなので距離も縮めやすいです。私は新しい発見の多い楽しい大学生活を送っています。ですが、キャンパス外へのアクセスが簡単だとは言えませんし、何千人もの人々が集まる環境にはなかなか触れることが出来ません。どんな環境にも一長一短があります。今自分が重視するポイントを押さえている大学かどうか、入学後には徹底的に鍛えられるクリティカルシンキング、批判的思考で多面的にAIUを見て欲しいと思います。

押久保 美和 Miwa OSHIKUBO (千葉県/2015年入学)