専門教養教育 グローバル・ビジネス課程

育成する人材像

経済およびビジネスを基本に、広く学際的な教育を提供し、生涯学習の基礎を養うとともに、創造力、判断力、独自性およびグローバルな視点を備えた人材を育成します。

教員からのメッセージ

市川 博也

市川 博也
Dr. Hiroya ICHIKAWA
グローバル・ビジネス課程長/教授

経済学の学問体系の着実な修得とグローバルな問題の理解

経済学の祖アダム・スミスは、市場のメカニズムがあたかも「見えざる手」のように資源の最適配分に導き、効率的な経済社会を達成することを説きましたが、他方、企業人の道徳、倫理を最重要視したことも忘れてはなりません。グローバル・ビジネス課程(GB課程)では、厳しい国際的競争の場で各国の企業人と競うCompetence (実践的能力)を磨くとともに、地球益、公共益を理解し、競争社会の「見えざる手」を「、思いやりの手」で補完できるCompassion(共感力)を養います。卒業後、組織や地域において自分が本当にやりたいこと、自らのミッションを果たすことに最善を尽くし、長期的にCommitment(信念を持って関わること)できる人材は、国際的な場においても、品格と志のある人として尊敬されるはずです。
加えて、GB課程で重視するのは、経済の基本原理にかかわる学問体系の着実な修得です。市場経済のメカニズム、市場の失敗、政府の失敗、市民社会の役割などの理解を通じて、現実の経済、ビジネスの諸課題を知的に理解し、対応できる能力を開発します。
また、一国の経済問題だけではなく、地球環境問題、国際金融、通商問題、開発問題など地球規模の様々な問題を理解し、国際的な政治・経済社会のあり方を構想できる能力も磨きます。 
そして、「グローバルな視野から地域社会における新しいライフ・スタイルやビジネス・モデルを構想し、明日の社会の新たな価値を先取りできる教養豊かな人材」、「企業、地方自治体、政府機関、国際機関、マスコミ、国際的な市民社会で創造的に活躍できる人材」、「国内外の大学院に進学し、高度な専門知識を追求する人材」の育成を目指します。このため、グローバル・スタディズ課程の科目の同時履修を奨励しています。

特色1 知識と教養を伴った発信力、説得力、コミュニケーション能力を養います

国際社会では、意見を持っているなら発言しなければなりません。そのためには、英語での意思伝達能力を鍛える必要があります。GB課程の多くのクラスでは、英語でのプレゼンテーションを重視して、知識と教養を伴った発信力、説得力、コミュニケーション能力を養うことにより、世界を舞台に活躍できる人材を育成します。

特色2 学問体系の着実な修得と、ビジネス社会の実践的問題研究

ミクロ、マクロなどの経済学の学問的体系の修得を重視します。更に、「国際経済社会の教養」の基礎となる実践的学問を修得し、国内外のビジネス社会の第一線で活躍した経験を持つ教授陣のもとで、理論と実践に基づいたマーケティング、起業家精神、企業戦略論、リーダーシップ論などのスキルを磨きます。特に、IT技術を用いた経済・ファイナンスの理論を学び、大量のデータを分析する実践的能力を身に付けます。
留学後の総合セミナーでは、興味のある分野を選択し、各教授の指導のもと、課程の総仕上げを行うとともに、将来、大学院進学を希望した際にも役立つような論文指導を行います。海外留学生活を通して培われた問題意識は、生涯の活動に役立つ知的基盤を充実させ、幅広い潜在能力を開発します。

 

教員紹介

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Dr. Clinton WATKINS
クリントン・ワトキンス
准教授
(金融理論と応用、国際ビジネス、国際金融論、ポートフォリオマネジメント、 新興経済諸国とファイナンス 担当)

Global Business involves the study of disciplines including economics, finance, accounting, marketing, and management. My focus is on economics and finance.  After completing my graduate studies, I went to work in central banking and later in asset management. What I find exciting about economics and finance is that it is about understanding how the world works, and then using that knowledge to predict the future. As a central banker, I researched how financial markets work and used my findings to help the central bank make good monetary policy decisions. In asset management, I developed models of foreign exchange rates and equity prices, and created forecasts to manage large amounts of money for pension funds and financial firms. With the world changing so rapidly after the financial crisis, this type of work is difficult. At the same time, it is challenging and intellectually stimulating. In my teaching at AIU, I aim to use my experience to show students how to use economics and finance in their career, in academia and in day-to-day life.

未来のAIU生へのメッセージ

Please make the most of your time at AIU. Prepare for your future by immersing yourself in the intellectually stimulating environment. Enjoy the camaraderie of your fellow students, and make life-long friends. A great foundation in these areas will help you for the rest of your life.

 

学生紹介

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王 佳男
Yoshio OH
(秋田県/2012年入学)

本学への志望動機は?
高校2年生の夏に参加したオープンキャパスをきっかけに、AIUへの志望度が高まりました。イベントが開催される度にAIUに足を運び、在学生と交流する中で「こんな学生と一緒に学びたい」「AIUに入学すれば世界観が広がるかもしれない」と強く思うようになりました。また、留学制度のみならず、1年次の寮生活、24時間開館の図書館、少人数制授業など常に多様な価値観を持った学生と真剣に議論できる環境は、他の大学にはない大きな魅力であると感じました。

特に印象に残っているGBの授業は?
「起業家精神論」という授業が印象的です。留学生とチームを組み、0から1を生むクリエイティブなビジネスモデルを自分たちで構築するというプロジェクト型の授業でした。正解が存在しない中、「解」をより洗練させるため、「サービスの付加価値を高めるためには?」、「なぜ変わるべきなのか?」という問いを投げ掛け合い、グローバルな環境で膝を突き合わせながらチームで事業を構築していくプロセスは非常にチャレンジングでしたが、大きなやりがいと達成感がありました。

今までに一番印象に残っている出来事は?
留学生との長期間にわたるルームシェア経験は人生の財産になったと感じます。寝食を共にする中、生活習慣や感受性の違いに気付くことで、互いを認め合い、その上で地道に意思疎通を図りながら課題解決ができるようになりました。この経験から、学生としての問題解決能力や交渉力、状況判断の基礎を身に付けることができたと同時に、他者と共生するための知恵と生涯の友を得ることができました。

自分の成長をどのように感じた?
AIUに入学してハングリー精神が強くなったと感じます。AIUの授業、シンガポールへの1年間の留学経験、課外活動における様々な挑戦を通じて、常に一段階広く、深く、高度に目前の課題に取り組もうと努力するようになりました。そして、素直に自身の無知を認め、必要な情報を納得がいくまで徹底的に調べて吸収する姿勢を得たと思います。

新入生や高校生に伝えたいこと
「こんな学生と一緒に学びたい」「こんな大学で学びたい」、という思いを大切にしてほしいです。また、自身の目で大学を確かめることも重要だと考えます。自分自身が足を運んで直接その大学の学生に会ってみないと、インターネットで見つけた情報や人づてに聞いた話だけでは何も分かりません。大学では人生のうちの貴重な4年間を過ごすことになるのですから、楽して情報を得ようとせず、自身の目でしっかり確かめることが重要です。AIUではきっと素敵な学生にたくさん出会えると思いますので、オープンキャンパスや大学祭などに参加してみてください。

 

例えば、こんな科目があります。

ECN 334  戦略的マネージメント
近年の情報技術の急速な発達により、世界はますます小さくなり、日々変化を続けています。企業はこのような変化に対応すべく、常に経営戦略を見直す必要に迫られています。この科目では、情報戦略や技術革新を背景に新たに台頭してきた経営理論の有効性、そして古典的経営理論とその枠組みについて学びながら、様々なケースの分析と議論を行います。

 ECN 347  ポートフォリオマネジメント
投資マネジメントにおける金融ポートフォリオ理論を実践的に学ぶ科目です。グローバル化したファイナンスの世界の全体像を踏まえ、戦略的な資産運用や投資におけるリスクとリターンの関係について学びつつ、ポートフォリオ設計と効果的な金融資産の運用について理解を深めます。

ECN 338  時系列分析
最新のIT技術と時系列計量経済学の最先端ソフトを駆使し、経済およびファイナンスの大量な時系列データを実践的に分析するスキルを身に付けることを目的としています。日本の大学では一般的に開講されていない科目ですが、本学では、最先端の時系列分析の理論と実践的なマクロ経済・ファイナンスの分析技術を学ぶことができます。

少人数でのディスカッション

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