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私のオススメ授業紹介:環境科学(伊藤 志帆さん)

国際教養大学の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。

また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としています。

この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。

今回は伊藤 志帆(いとう しほ)さんのオススメ授業をご紹介します。

みなさん、こんにちは!伊藤 志帆です。
私からの授業紹介の最終回となる今回は、今まで受講した中で自分の将来に一番大きな影響を与えたと感じる環境科学の授業をご紹介します!

伊藤さんの写真
伊藤 志帆さん

科目情報

  • ENV100 環境科学
  • 教員:名取 洋司 准教授
  • 単位数:3単位

向き合わなければいけない問題として

大学に入学する前から環境問題、特にプラスチックごみ問題については興味があり、しっかりと勉強したいと思っていました。また、SDGsが叫ばれる昨今、将来どんな職業に就いても環境問題について知っておかなければならないという課題意識があったのでこの授業を受講することを決めました。

この授業はどんな授業?

授業では各週違うテーマで環境問題について学びます。教科書を読んで環境問題のメカニズムを勉強し、講義ではどうしてその問題を解決しなければならないのか、その問題が社会にもたらす影響、解決するにあたっての課題などを学んだ後、どうしたらその問題を解決に近づけられるかを考えていきます。

オススメポイント

多角的に環境科学について勉強することができる

環境問題を扱う環境科学は、物理学、化学、生物学、経済学、社会学、政治学、心理学など様々な分野から構成される複合的な学問です。環境科学とその他の分野がどうつながっているのかなんとなく想像はできるけどよくはわからない、という人もいると思います。そんな方はこの授業を受講することで、環境科学がいかに学際的な分野なのか理解することができます!私も実際にこの授業を通じて、環境科学・環境問題に対する視野が広くなったことを実感しました。

環境問題への学びの切り口が見つかる

環境問題を学びたいと考えている人の中にはどんな問題、テーマから勉強したらいいのかわからない!という人もいると思います。私自身も環境問題自体には興味があったものの、実際は何から勉強していいのかわかりませんでした。

しかし、この授業で色々な環境問題に触れながら学ぶことができたので自分が特に勉強したい分野を見つけることができました。先生がとても丁寧にわかりやすく解説をしてくださるので、元々環境問題について知識がない方でも基礎を学びながら理解を深められる授業になっています。

課題を通じて環境・生物への意識の変化が芽生える

他の授業と同様にグループプレゼンテーションやエッセイなどの課題があるのに加え、iNaturalistというアプリを使って生物の写真・名前を記録する課題があります。この課題がとても楽しく、身の回りにたくさんの生物がいること、私たち人間はたくさんの生物と共生していることを改めて意識するきっかけになりました。クラスメイトが投稿した記録から学ばせる仕掛けとして、写真の人気投票があり、私の記録が1番得票することができました。

この課題を通じて自分が生物に対して少しフレンドリーになれた気がします。今までは生物、特に虫を発見すると必要以上に嫌悪感を抱いていました。しかし、今では虫を発見すると「これはなんという名前の虫だろう!」と違う視点をもって観察できるようになりました。

ウミネコの写真
iNaturalistの課題のために撮影したウミネコ

先生が学生の「知りたい!」という気持ちに応えてくれる

この授業を担当されている名取先生は、学生の「知りたい!」という気持ちに真摯に答えてくださいます。授業後も、学生数人で教室に残って先生に質問をしたり、先生のオフィスを訪れてお話を伺うこともよくありました。どんな質問に対してもオープンな雰囲気で丁寧で分かりやすい解説をしてくださる先生のおかげで、自分の「知りたい!」という気持ちにまっすぐ向き合うことができました。私は、この授業をきっかけに環境問題についてもっと深く学んでみたいと思うようになり、現在国際環境科学(ENV320)という授業を受講中です。