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【テーマ別ハウス】アニメハウス、ジェンダー&セクシュアリティハウスの活動レポート

国際教養大学では、キャンパス内での生活もリベラルアーツ教育の一環と捉え、日常生活の中でもさまざまな学びを促すことを目指し、「テーマ別ハウス」を導入しています。共通のテーマに関心を持つ学生たちが同じ学生宿舎で生活しながら活動を行うもので、テーマ別ハウスのメンバーは、1学期もしくは2学期間の共同生活を通じて、テーマに沿ったイベントの企画・運営に取り組みます。

今回は6つあるハウスの中からアニメハウス、ジェンダー&セクシュアリティハウス(2026年春学期より「ジェンダー学ハウス」に改名予定)の今年度の活動について紹介します。

アニメハウス

このハウスでは、英語のアニメ映画を日本語字幕で、あるいは非英語のアニメ映画を英語字幕で鑑賞することを通じて、英語や日本語を学ぶことを目指しています。アニメ映画は楽しさと学びを兼ね備えた教材であり、エンターテインメントとして楽しみながら言語学習ができる点が魅力です。

活動の中心は、共用スペースに設置された大型スクリーンでのアニメ映画の鑑賞です。さまざまな作品を鑑賞しながら外国語を学ぶことは、自然に言語に親しむきっかけとなります。

また、このハウスは日本人学生と留学生、正規学生と交換留学生、さらには秋田出身の学生や秋田に新しく来た学生たちをつなげる役割も担っています。アニメを通じて交流の輪を広げ、多様なバックグラウンドを持つ学生同士が一緒に学び、楽しめる場を提供しています。

以下、いくつかのハウスイベントを紹介します。

キャラベントウ・イベントウ

キャラ弁をつくる学生たちの写真

このイベントでは、アニメキャラクターをモチーフにしたキャラ弁づくりに挑戦しました。これまでのアニメハウスのイベントでは、留学生が日本人学生より多く参加する傾向がありましたが、このイベントは日本人学生と留学生の参加比率がほぼ同じで、留学生と日本人学生が交流できるいい機会になりました。多くの参加者から「初めて会う人たちと話すのが楽しかった」という肯定的な感想がありました。アニメキャラクターに加えて、自分でデザインしたオリジナルキャラクターをお弁当で表現する参加者もいました。このイベントを通じて、アニメは単に観て楽しむものではなく、自己表現やコミュニケーションのための一つの手段でもあることが再認識されました。

アニメホットポット

アニメ映画を視聴しながら温かい鍋を囲む学生たちの写真

参加者たちは美味しい鍋を楽しみながらアニメ『ダンジョン飯』を視聴し、アニメについての感想を共有し合いました。キャラクターたちが鍋を食べているのを見ながら、自分たちも鍋を食べるユニークな体験でした。このアニメはとても心地よい雰囲気があり、あたたかい鍋を囲みながら鑑賞するのにとても良い作品でした。このようにアニメハウスでは、日常の食事の時間も、アニメという共通テーマについて話しあい、交流を深める機会になっています。

アニメトリビアナイト

イベント「アニメトリビアナイト」に参加した学生たちの集合写真

このイベントでは、アニメに関する知識を試すゲームを行いました。事前に参加者のお気に入りのアニメを聞き、それらに関するクイズを準備しました。予想よりもはるかに多くの参加者が集まり、素晴らしい時間を過ごすことができました。イベントの中で、学生たちが自分のお気に入りのキャラクターを共有する時間があったので、互いのことや好きなアニメについてのトリビアを知り合うことができました。

参加者たちからは、「主催してくれてありがとう、最高だった!」「クイズゲームで3位になって景品をもらえて嬉しかった!」「また開催するなら、景品がなくても絶対参加するよ!」といった感想が寄せられました。

ジェンダー&セクシュアリティハウス

このハウスは、AIUコミュニティにおけるジェンダーやセクシュアリティに関する議論と情報提供の拠点となることを目指しています。

まず第一に、このハウスは、LGBTQA+の人のみのハウスではなく、ジェンダー学やセクシュアリティに興味のある学生みんなが集まっているハウスです。このハウスは入居者にとって安心できる場となることを重視しています。メディアを通じてジェンダーやセクシュアリティの概念は広まりつつありますが、依然として繊細な議題があり、話題にすることが心理的に難しいテーマでもあります。そのため、このハウスは入居者が安心して自由に意見を交わしたり相談したりできる場として機能することを目指しています。

次のステップとして、この基盤を築いたうえで、ハウスは入居者だけでなくAIU全体の学生に開かれた場となり、ジェンダーやセクシュアリティについて学び、共有し、対話することで、コミュニティ全体の理解を深める拠点となることを目標としています。

以下では、いくつかのハウスイベントを紹介します。

秋田プライドマーチ

秋田プライドマーチ参加者の集合写真
写真提供:秋田プライドマーチ実行委員会

今年で4回目となる「秋田プライドマーチ」が開催され、ジェンダー&セクシュアリティハウスも参加しました。今年のテーマは「ここにいるよ We are here」で、パレードを通じて秋田におけるLGBTQA+の存在をアピールしました。老若男女を問わず多くの人々が集まり、市内を行進しました。

以下は参加メンバーの感想です。
「私にとって、プライドイベントに参加するのは今回が初めてでしたがとても楽しかったです。こんなに多くの人が集まったことが興味深かったです。私の出身地であるオーストラリアでは、プライドマーチはブリスベン、メルボルン、シドニーのような非常に大きな都市でしか開催されません。イベントへの参加者と主催者の両方に、高齢の方が非常に多かったことにも驚きました。コミュニティの年配世代のメンバーを公の場でこれほど多く見る機会はなかったので、私にとってとても特別なことでした。これは私にとって非常に重要な経験となり、社会における自分の居場所についてより自信を持てるようになりました。」

Tie Dye(絞り染め)イベント

このイベントでは、タイダイ染めの体験と、プライドフラッグについての発表を行いました。プライドフラッグとは、LGBTQA+コミュニティの多様性、誇り、そして権利を象徴する旗です。

イベントでは、まずオリジナルのプライドフラッグの歴史について簡単にメンバーが発表を行い、プライドフラッグとそれらが表す色の意味についてまとめたチラシを配布しました。参加者は、タイダイ染めを体験しながら自分を表現することについて考え、異なるプライドフラッグとその色の持つ具体的な意味について学びました。

イベント後のアンケート結果によると、すべての参加者がイベントを楽しんでおり、また同様のイベントに参加したいと回答が得られました。

ムービーナイト

イベント「ムービーナイト」で映画鑑賞する学生たちの写真

ムービーナイトではクィア文化を題材にした映画を視聴しました。その後のディスカッションでは、映画でのジェンダー描写、そして世界における主人公の居場所という2つの観点から、アイデンティティについての白熱した議論を行いました。この映画を通じて、LGBTQA+コミュニティと映画文化について学ぶことができ、また主人公のユニークな視点からジェンダーについて深く考察することができました。

※クィア文化とは従来の性別二元論や異性愛規範にとらわれないジェンダーコミュニティの文化です。
クィアとは当初差別的表現だった「queer」を当事者自ら再定義し、肯定的に捉えた用語です。

以下は、参加者からのコメントです。
「本当に楽しかったし、映画もとても気に入りました!感情的な演技のスタイルや、劇中の歌を聞くことができて、とても興味深かったです。この映画はぜひまた観たいです!」

このように国際教養大学では、各テーマ別ハウスが活発に活動しています。今後も、ハウスの活動の様子を発信していきますのでぜひご覧ください。