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AIU TOPICS

私のオススメ授業紹介:マネージメント原理と実践(石塚丸さん)

国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨くことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。今回は石塚丸さんのオススメ授業第2弾をご紹介します。

こんにちは!グローバル・ビジネス領域の石塚丸です。今回はチームマネジメントに興味のある人にオススメの「マネージメント原理と実践」を紹介します。

石塚丸さん(画面右)、担当教員の山岡三四郎先生(画面左)

科目情報
ECN300-1_F マネージメント原理と実践
教員:山岡 三四郎 客員教授
単位数:3単位

なぜこの授業の履修を決めたのか

私が本授業を履修した理由は、組織におけるマネジメントを、自身の経験だけではなく学術的な視点から深く学びたいと考えたからです。私はAIUに入学するまで民間企業に勤めていました。会社内の人事異動によってさまざまな部署で業務を経験する中で、「良い組織とは何か」「優れたマネージャーとはどのような人なのか」という疑問が湧いてきました。知識や専門性だけでなく、リーダーシップやコミュニケーション能力も重要であることは実感していました。しかし、それらを兼ね備えた人が必ずしも良い組織をつくれるわけではありません。反対に、特別優秀な人がいなくても、高い成果を上げる組織も存在します。その違いはどこから生まれるのかという疑問を、長年抱き続けていました。一方で、その考えは私自身の経験に基づくものであり、客観性に欠けるのではないかという思いもありました。経験だけでなく、理論を通して組織を捉え直したい。そして、これまで感覚的に理解していたことを学問として整理し、自分自身の中で納得できる答えを見つけたいと考えるようになりました。本授業では、実際の企業事例を交えながらマネジメント理論を学ぶことができると知り、「これこそ自分が学びたかった授業だ!」と感じ、迷わず履修を決めました。

「なぜそうなるのか」を考え続けるような授業

本授業の最大の特徴は、授業を担当する山岡先生と学生との双方向の対話に加え、学生同士が積極的に議論を交わしながら理解を深めていくインタラクティブな授業であることです。毎週、学生はマネジメントに関する教科書を読み、基礎知識を身に付けた上で授業に臨みます。授業では、疑問点を共有しながら講義が進められ、その後はケーススタディを通して理論を実際の企業経営に当てはめて考察します。このような授業スタイルは、アメリカのビジネススクールで学ばれた先生ならではの特徴であり、日本の一般的な講義形式とは大きく異なると思います。トヨタやAmazonなどの企業を題材に、科学的管理法や人間関係論、SWOT分析などの理論が実際の経営でどのように活用されているのかを学ぶため、抽象的な理論を現実の企業活動と結び付けながら理解することができます。また、山岡先生は学生一人ひとりの経験や背景を踏まえて授業を進めてくださいます。部活動やアルバイト経験のある学生には身近な組織を、就労経験のある学生には実務経験を例に説明してくださるため、誰もが自分事として考えることができます。知識を暗記する授業ではなく、「なぜそうなるのか」「自分ならどうするか」を考え続ける授業であり、毎回多くの気づきを得ることができました。

「組織」を捉え直す機会に

本授業を履修したことで、私が長年抱いていた「より良い組織をつくるためには何が必要なのか」という疑問に対して、自分なりの答えを見つけることができました。私はこれまで、「良い組織は優れたコミュニケーション能力と高い知性を持った優秀な人が集まれば自然にできるもの」と考えていました。しかし授業を通して、組織の成果は個人の能力だけではなく、組織の仕組みや価値観、コミュニケーションのあり方によって大きく左右されることを学びました。どれだけ優秀な人材がいても、組織全体が同じ方向を向き、互いに信頼し合える環境がなければ、本来の力を発揮することはできません。さらに、業界内においてどのようなポジションを取り、競合他社と競争していくのかという視点も重要になります。社会人経験で感じてきたことが、マネジメント理論によって一つひとつ整理され、「あの経験にはこういう理由があったのか」と腑に落ちる瞬間がありました。この授業は知識を学ぶだけではなく、自分自身の経験を振り返り、新たな視点で「組織」を捉え直す貴重な機会となりました。今後どのような組織で働くとしても、この授業で得た学びを組織づくりや人との関わりに生かしていきたいと考えています。

山岡先生からのメッセージ

石塚さんが、この授業を通じて、長年抱いてこられた問いに理論を通して改めて向き合い、ご自身なりの答えを見いだされたことが印象的でした。「これこそ自分が学びたかった授業だ!」という期待を持って履修してくださり、その期待に少しでも応えられていたのであれば、担当教員としてこれほど嬉しいことはありません。

私は日頃から、「マネジメント理論は現実をより深く理解するためのレンズです」とお話ししています。人が集まり、構造をつくって目的に向かうとき、それを「組織」と呼びます。この授業では、石塚さんが紹介してくれたような企業の事例に加え、アルバイト先やインターン先、学生団体やクラブ活動など、受講生が日々関わる組織も大切な考察の対象にしています。そうした企業や組織の活動、日々の経験をマネジメント理論の視点から考えることで、これまで気づかなかったその背景や、「なぜそうなるのか」が少しずつ見えてきます。

皆さんも、ぜひマネジメント理論というレンズを試してみませんか?