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私の留学レポート:イギリス・キール大学~中島惇生さん(1)~
国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのがAIUの「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言葉でレポートしてもらいます。
今回は、イギリスに留学中の中島惇生さんのレポート第1弾をご紹介します。
皆さんこんにちは!神奈川県鎌倉市出身の中島惇生です!2024年度入学で、グローバル・スタディズ領域に所属しています。今回含めて3回に分けて、僕の留学体験を紹介します!少しでも参考になれば嬉しいです。

キール大学の紹介
僕は今イギリスのキール大学に留学しています。キール大学の環境を一言で表すと、「ほぼAIU」です。キールはイギリス中部のStoke-on-Trentという市の中の、Keeleという村にあります。牧草地と森林に囲まれていて町に出るまでにバスで30分以上かかります。町と離れているせいか、大学周辺の治安は凄く良く、人は優しいです!マンチェスター、リバプール、バーミンガムといった主要都市まで1時間半弱で出られる交通アクセスの良さや、端から端まで徒歩25分弱かかるほど広大なイギリス最大級のキャンパスの敷地面積があります。

僕はキールの立地と僕の興味分野(政治学)の評価の高さ、学生満足度の3つに惹かれてここを選びました。小学校の時から自然に触れながら育ってきたので都会のビル街や人の多さが苦手で、AIUを選んだ時もその点がポイントでした。キールはAIUに似て自然の中にある大学だったので、まずはそこに惹かれました。加えて、キールはなんとイギリスの大学ランキングで学生満足度1位になった実績があり、とても強い安心材料にもなりました。そして一番魅力的だったのは、僕の興味分野の政治学でイギリストップ10にランクインしていたことです。ずっとイギリス起源の政治制度について詳しく学びたいと思っていました!
学びの中で感じる違い
留学生は学部に関係なく授業が履修できるので、僕は今、政治学と国際関係学を中心に教育学も含めて学んでいます。具体的には、現代民主主義理論や中国政治、国際機関の役割、さらには現代における教育環境の変化などについて関心があります。キール大学での学びとAIUでの学びの違いには驚かされることばかりですが、印象的なものをその中から3つ紹介したいと思います。
1つ目は、授業内のディスカッションの活発さです。AIUでもディスカッションはありますが、こちらのディスカッションの方が幾分語気強め、かつ積極的だなと感じます。例えば、現代民主主義理論の授業ではディスカッションが始まると学生が自分の意見をどんどん発言していくのですが、ある人の発言が終わる前にその主張の批判が始まったり、別の視点が出てきたり、AIUのディスカッションでは中々見れない光景をみることができました。
2つ目は、価値観の違いです。授業のディスカッションや他のイギリス人学生との会話を通して感じるのは、彼らは他人との協調ではなくて社会的な制約や宗教的な倫理観に基づいて考えているということです。日本ではその場の状況に応じて協調性を重んじることが当たり前のため、これはイギリスに来ないと分からなかったと思います。
3つ目は、社会制度の違いです。イギリスには本当に階級があって、民主主義などの政治制度も階級があることを前提に設計されています。日本だと階級を意識する機会が少ない分、階級と関連付けられた政治制度に馴染みが薄いですが、イギリスでそういった前提が明確になることで政治/社会制度への理解が深まりました。

僕は、兄を亡くした時に家族が悲しむ姿を見たり、海外の小学校に1年半通い、帰国後に入学した日本の中学校の窮屈さを感じた経験などから、どうすれば全ての人が幸せに生きていけるのかを日頃から深く考えてきました。その中で、政治・社会制度が全ての人の幸せを保障できるものになればいいと思い、今政治学を中心に学んでいます。現在の政治・社会制度が生まれた地でその背景や実情を知ることで、更に知見を深めたいと思います。
留学中だからこそ、意識したいこと
これはAIU生あるあるだと個人的に思っているのですが、皆活動的で挑戦することに躊躇いがなく、常にいい意味でオーバーワーク気味になってるような気がします。僕も例に漏れず今思えば無茶な予定の入れ方をしていました。留学に行ってもその姿勢で学び取っていくことは大事だと感じつつ、逆に意識的に肩の力を抜いて過ごすことも大切だなと思うようになりました。留学中は新鮮な体験や新しい価値観との出会いに溢れており、大きな刺激を受けます。また、滞在中だからこそ今までにないことに挑戦しなければという気持ちも生まれがちです。そのため、最近は意識して予定を入れすぎないようにしたり、思うままに動きながら時には何もしないでみたりというリラックスする時間と行動を取り入れるようにしています!
皆さんの留学体験が良いものになることを心から祈っています!
国際センターから一言
留学先に到着されてから本レポートを書かれるまでの数カ月で、様々な発見や経験をされたことが伺える内容ですね。
国際教養大学は200を超える教育機関と交換留学協定を結んでいるため、学生の皆さんからも「何を基準に留学先を選ぶべきか」という質問をいただきます。中島さんのように1つの基準からではなく、学習したい分野と立地、そして学生評価という複数の視点から留学先を選ぶことはとても有効な選択方法です。
これからのレポートにて、心が強く惹かれる活動や経験に積極的に挑戦していく中島さんの様子を拝見できることを楽しみにしております。
英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。