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AIU TOPICS

テーマ別ハウス紹介(食ハウス、ビブリオハウス)

国際教養大学では、キャンパス内での生活もリベラルアーツ教育の一環と捉え、日常生活の中でもさまざまな学びを促すことを目指し、「テーマ別ハウス」を導入しています。共通のテーマに関心を持つ学生たちが同じ学生宿舎で生活しながら活動を行うもので、テーマ別ハウスのメンバーは、1学期もしくは2学期間の共同生活を通じて、テーマに沿ったイベントの企画・運営に取り組みます。

今回は、8つあるハウスの中から、食ハウスとビブリオハウスを紹介します。

食ハウス

食ハウスはその名の通り食を通じて各国の文化を知ることを目的として活動しています。ご飯を食べるだけでなく、料理し、食器を片づけるまですべての過程で価値観の違いや今まで知らなかった他国の習慣を知ることができるのが魅力です。食は世界共通言語であることを体験できるテーマ別ハウスです。

食ハウスが今学期実施したイベントの中からいくつか紹介します。

マンスリークッキングイベント(4月):ディナーナイト

今回は担当メンバーが2種類のパスタをつくりました。イタリア人メンバーによる本格派のイタリアンパスタと、日本人メンバーによる和風パスタです。この2つのパスタを実際に食べて比べることで、それぞれの食文化がどのように異なって育まれてきたのかを、とても実践的な形で学ぶことができました。

このイベントでは、まず何よりも、料理が本当に美味しかったです。メンバー全員で美味しい食事を囲み、分かち合うことで、お互いの絆をぐっと深めることができました。

マンスリークッキングイベント(5月):ビュッフェパーティー

今回は、石川県、沖縄県、フランス、そしてタイ出身の4人のメンバーが、それぞれの地元の味をビュッフェスタイルで振る舞いました。

以下は、Buffet Partyのメニューです。

  • 石川県: 車麩(くるまふ)の卵とじ、加賀棒茶プリン
  • 沖縄県: 豆腐チャンプルー、ソーメンチャンプルー、2種類のサーターアンダギー
  • フランス: キッシュ
  • タイ: グリーンカレー、タイティー

メンバーたちの地元の料理について知る楽しさはもちろん、美味しい食事を囲むことで自然と会話が弾むなど、「食」が持つ素敵な力を改めて実感できる、温かい交流の時間となりました。

ビブリオハウス

本は1人で読むものだと思われがちです。しかし、読書を通して新しい文化や価値観、人、そして今まで気づかなかった自分自身を発見することもしばしば。ビブリオハウスでは住人一人ひとりが企画・運営を担い、本を起点とした活動を通して、人と人及び人と本とをつなげるコミュニティを展開しています。

本と商店街&宮沢賢治童話村トリップ

活動内容

まず、バスで紫波町日詰商店街(岩手県)へ向かい、「本と商店街2026」というイベントに参加しました。(※「本と商店街」は、商店街全体を舞台に個性豊かな本屋や作家が集い、街歩きとともに本と人との出会いを楽しむブックフェスティバルです。) 現地に到着した後は、各自で本屋やレコード店、飲食店などのお気に入りのショップを巡りました。また、著者や書店主、カフェのオーナー、編集者、ブックイベントの企画者など、本にさまざまな形で携わる方々との会話も楽しむことができました。

その後、紫波町日詰商店街を出発し、次は「宮沢賢治童話村」へ向かいました。あいにくの土砂降りとなってしまいましたが、宮沢賢治が暮らし、作品のインスピレーションを受けた場所や環境に関する展示、体感型のコンテンツを存分に楽しむことができました。帰着後は小さなミーティングを開き、日詰商店街で購入したものをみんなで共有し合いました。

参加者コメント
ブックイベントで販売されていた個人制作の小冊子やエッセイに触れることで、メンバーそれぞれが読書する本(ジャンル)の選択肢を広げることができました。また、そこでしか味わえない、一期一会の特別な本との出会いを楽しむことができました。

本から始まるスウェーデンへの旅 ― Fika体験イベント

※Fika(フィーカ): 甘いものやコーヒーを片手に家族や同僚、友人たちと休憩をとり、会話を楽しむスウェーデン独自の伝統的なカフェ文化のこと。

活動内容

ビブリオハウスは「本から始まるスウェーデンへの旅 ― Fika体験イベント」を開催し、学生15名が参加しました。

イベントはアストリッド・リンドグレーン著『長くつ下のピッピ』の「kafferep(カッフェレプ)」の章を入り口に展開しました。ピッピが格式あるコーヒーパーティーのマナーをことごとく破るこの場面が、現代のfika文化の原型であることを紐解き、一冊の本が生きた文化への扉になることを体感するところから始まりました。

スウェーデン・リンショーピン大学の学生であり、EAA(East Asian Association)元代表のAlexander Nyberg氏がオンラインで登壇。学校・職場・日常における本物のfikaの姿をリアルに語り、Q&Aでは参加者から留学や北欧文化についての質問が活発に寄せられました。

Fikaタイムでは、本場ICA(スウェーデンの代表的スーパーマーケット)のレシピをもとに手作りしたKolakakor(キャラメルクッキー)とPannkakor(薄いパンケーキ)を、リンゴンベリージャム・ルバーブコンポート・アップルシナモンなどスウェーデン伝統のトッピングとともに提供しました。各テーブルにはSamtalskort(スウェーデン語で「会話カード」)を配置し、学年を超えた対話が生まれました。

アンケートでは満足度5点満点が回答者全員(15名中15名)から得られ、「fikaへの理解が深まった」と答えた参加者は93%に達しました。本を入り口にスウェーデンの文化哲学を体感し、「立ち止まること・ゆっくり話すこと」の価値を実感するイベントとなりました。

参加者コメント
「直接スウェーデンのお話を聞けて面白かったですし、スウェーデンのクッキーとパンケーキも凄く美味しかったです!皆さんとお話ししてゆったり過ごせて楽しかったです!」
「スウェーデンについて知り、本格的なFikaを体験できて、ゆっくりとした交流の時間を堪能できてとても楽しかったです!」
「Fikaの由来を知り、先輩方とお話できました。貴重な機会をありがとうございました!」
「フィーカについて知ることができて、実際に体験することができた。ありがとうございました!」