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科目構成

日本語教育実践領域

日本語教育実践領域授業風景

日本語教育実践領域修了者の進路と将来像

日本語教育実践領域は、専門職大学院の理念に沿って、理論と実務を架橋するプログラム構成をしており、大学院修了と同時に、日本語教育の現場で教壇に立つことのできる実践的日本語教員養成を目指しています。学生は、1年目に日本語教育に関わる言語学・応用言語学分野を中心とした理論の習得に励み、2年目には、専門職大学院の特色を生かした3期にわたる教育実習に臨みます。現在、国内外の日本語学習者の多様化が進んでおり、日本語教師には、多様化した学習者のニーズに応えられるよう、常に学び続ける力を身に付けることが求められます。本領域では、アクション・リサーチの研究手法を取り入れ、大学院修了後の日本語教育現場で常に自己の実践を振り返り自己成長を続けられる教師を養成します。

本領域では、日本語教育分野における未経験者のみならず国内外の日本語教育機関で日本語教育や国際交流業務に従事した方々も受け入れています。

これまでの修了生のうち、7割の修了生が国内外の日本語教育機関で日本語教育に携わっています。外国人とのコミュニケーション能力を生かして大手日本企業に就職した卒業生も少なくありません。修了後の将来像としては次のようなものがあります。

  • 国内外の日本語教育機関で日本語教育に従事する教師
  • 大学・自治体等における国際学術文化交流担当職員
  • 企業での外国人社員研修担当者

日本語教育実践領域で修得・向上する知識・技能等

  • 日本語教育に関する知識・技能と実践能力
  • 日本語教育カリキュラム開発に関する知識・技能
  • 言語・文化に関する知識・技能と異文化コミュニケーション能力

特色1:国内外での実習を通じた実践的な日本語教育法の修得

大学院1年目は日本語教育の基礎となる様々な分野の知識を習得するための授業が中心ですが、2年目は、秋、冬、春と3期にわたる教育実習が必修となります。秋学期は学内の留学生を対象にした学内模擬授業、冬期プログラム中は海外提携大学からの学習者を対象にした日本語・日本文化集中コースを運営する学内教育実習、春学期(3月)には2~3人のチームで2週間、台湾の提携大学において現地の学習者を対象としての海外教育実習を実施します。

特色2:多くの留学生が学ぶキャンパス環境を活用

本学は、学内共通語が英語であり、学部プログラムでは、北米、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアの186の提携大学(※)からの約200名の留学生が日本人学生とともに英語で授業を受けています。また、留学生を対象とした日本語クラスも開講されています。本学に来て初めて日本語を学ぶ学生から日本語能力試験N1合格者まで、様々なレベルの学生を対象としており、2017年秋学期には、初級から上級まで、9レベル,合計週100時間以上のクラスが開講される予定です。大学院生も留学生のチューターをしたり、ボランティアの会話クラスを提供したりと、様々なバックグランドを持つ日本語学習者に日常的に接しながら、日本語教育を学べる環境です。 ※2017年9月現在

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リカレント教育対象者の履修について

日本語教育実践領域では、次の条件を満たし、審査に合格した学生は、1年半でプログラムを修了できるように、必修科目のうち「日本語教育実践研究(秋田)」と「日本語教育実践研究(海外)と修了論文」が免除されます。その代わりに「日本語教育実践研究(リカレント教育)」と「日本語教育修了論文」を必修とし、学内外での実習と過去に培われた教授経験を振り返りながら、アクションリサーチペーパーを執筆します。

  1. 国内外での日本語教育経験を1,200時間以上有すること
  2. 一定の外部評価を受けた日本語教育機関での教授経験者であること
  3. 標準的な日本語テキストを使用して、初級から各種レベルのクラスを教えた経験があること

※上記項目に関しては、日本語教授経験を証明する書類が必要となります。
※このリカレント教育を選択する者は、通常の大学院入学審査で入学した後、日本語教育実践領域の審査を受けなくてはなりません。審査の結果によっては、対象者として履修を認められない場合もあります。

ウェブ版『実習報告論文集』の紹介

『国際教養大学専門職大学院 グローバル・コミュニケーション実践研究科 日本語教育実践領域 実習報告論文集』(電子版)は、J-STAGE科学技術情報発信・流通総合システム)にてアクセスできます。

J-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)

日本語教育実践領域 履修の流れ

領域代表からのメッセージ

日本語教育実践領域代表

現在、世界の日本語学習者は約370万人(国際交流基金2015年海外日本語教育機関調査報告書による)、そのニーズや興味の多様化は10年前の比ではありません。また、日本国内でも、留学生だけでなく日本語を母語としない定住者・年少者、専門分野の研修生など、日本語学習の目的が多様化、細分化しています。このような状況の中で日本語教師に求められているのは、○○法などといわれる特定の教え方ではなく、様々な現場において学習者の興味やニーズを的確に把握し、その学習者に適した日本語教育を提供する力、臨機応変に現場の状況に対応する力、同僚やスタッフと協力しあって仕事をするコミュニケーション力などではないでしょうか。日本語教育実践領域では、そのような力を備え、様々な現場で即戦力となりうる実践的日本語教師を養成しており、国内外の日本語教育機関に修了生を送り出しています。

本領域では、1年次に言語学・応用言語学など日本語教師に必要とされる理論や知識の習得を図り、2年次にそれらの理論・知識を応用して実践に臨むという専門職大学院の特色を十分に生かしたプログラム編成となっています。2年次の3期にわたる教育実習では、本学の留学生を対象として初級日本語を教える秋実習から、学習者のニーズ・興味に合わせて自分達でコースをデザインし海外の提携校で教えるという春実習まで、段階的に日本語教師としての実践力をつけていきます。そして、修了論文となるアクション・リサーチペーパー執筆を通して、2年間の自己の教育活動を見直し、さらなる成長を目指して、改善方法を考察します。このような教育実践を通して、院修了後もそれぞれの現場で、自らの授業実践を振り返り、検証・改善を続けていける内省的実践家(reflective practitioner)を育てるのが本領域の目的です。

本領域では、1年次に理論や知識の習得を図り、2年次にそれらの理論や知識を応用して実践に臨むという専門職大学院の特色を十分に生かしたプログラム編成となっています。2年次の3期にわたる教育実習の仕上げは、海外での実習となり、本学の海外提携大学で実際に日本語クラスを教えます。また多くの留学生を擁する本学の特色を生かし、在学中の日本語教育実践の機会も多く与えられます。修了論文となるアクション・リサーチペーパー執筆の作業を通して教師としての内省的な力を養成し、院修了後も日本語教育の現場で各自の授業実践を検証していく力を身に付けます。

理論と実践の融合を図って、実践的な日本語教師を目指す方々の応募をお待ちします。

佐野 ひろみ Hiromi SANO
日本語教育実践領域代表/教授

日本語教育実践領域教員

修了生からのメッセージ

日本語教育実践領域 修了生からのメッセージ

ディキンソン大学は、ペンシルバニア州にある小規模なリベラル・アーツ・カレッジで、アメリカで最も古い私立大学の一つです。学生数約2,400名のうち、日本語を履修しているのはおよそ30名と少数ですが、みなとても熱心に日本語を学んでいます。日本語プログラムは東アジア研究学部に属しており、私を含め3名(日本人は2名)の教師が初級から上級まですべてのレベルに対応しています。客員講師といえども求められる役割は多く、日本関連のイベント開催、推薦状の執筆、実習生の指導など、時には責任を伴う仕事も含まれます。また、学生からは、ポップカルチャーから政治まであらゆる質問が飛んでくるため、自分自身の「日本観」をしっかり持つことの大切さを日々感じています。

渡米して2年が過ぎましたが、アメリカでも日本でも、求められるものは同じだと思っています。日本語教育に関する知識はもちろんですが、柔軟性やコミュニケーション能力を備え、周囲と協力してゆくことは何より大切です。AIU大学院で数々の実習を通してそれを学ぶことができたことに、今は心から感謝しています。

AIUの提携校であるディキンソン大学では、秋田への留学を希望する学生も増えています。彼らが無事留学を終え、一回り成長した姿で戻ってくることが何よりうれしく、今後もできる限り両校の橋渡しをしてゆきたいと思っています。

相場 いぶき Ibuki AIBA
Dickinson College:Visiting International Scholar
(East Asian Studies Department)

Student's Voice

知識や理論をいかに実践の場で生かしていくのかを常に考えさせられる環境があるのは専門職大学院の特長の一つだと思います。アクションリサーチの手法が学べるのも魅力です。

深澤 香 Kaori FUKAZAWA(出身地:埼玉県/卒業大学:関西外国語大学)

徹底した少人数制クラスと、学生個々に応じたきめ細かな指導はこのプログラムの大きな魅力です。高度な実践力を養いつつ、研究活動に勤しめる環境があるのもAIUならではだと思います。

黒田 直美 Naomi KURODA(出身地:埼玉県/卒業大学:星槎大学)

秋田杉をふんだんに使った素敵な図書館で勉強したり、学部の日本語の授業を見学させていただけるのも、AIUならではの経験です。このような素晴らしい就学環境を作ってくださった故中嶋嶺雄元学長を始め、日々サポートしてくださる先生方や秋田県の地元の方々に感謝したいと思います。

廣瀬 香織 Kaori HIROSE(出身地:東京都/卒業大学:産業能率大学)

日本語教育実践領域学生イメージ

日本語教育関係進路一覧

  • 日本:国際教養大学(非常勤講師・特別研究員)
  • 日本:秋田県立大学(非常勤講師)
  • 台湾:開南大学(専任講師)
  • タイ:カセサート大学付属学校(教員)
  • ブルネイ:国立ダムサラーム大学(専任教師)
  • モンゴル:モンゴル科学技術大学(専任講師)
  • マレーシア:マラ教育財団(専任講師)
  • 米国:カリフォルニア大学サンディエゴ校(常勤講師)
  • 米国:ノースカロライナ大学シャーロット校(常勤講師)
  • 米国:ウィリアム・アンド・メリー大学(ジャパンハウス・テューター)
  • 米国:ディッキンソン大学(海外招聘講師)
  • カナダ:ダグラス・カレッジ(非常勤講師)
  • ロシア:モスクワ市立教育大学(日露青年交流センター派遣日本語教師)
  • デンマーク:オーフス大学(非常勤講師)   その他