こまち寮のロビーでくつろぐ学生たち
学生は、先輩・後輩や留学生との共同生活を通して、グローバルコミュニティで生活する術を学びます。コミュニティで一人ひとりが心地良く生活するためには、『調和』、つまり文化や生活習慣の違いを相互に認め理解し、相手を敬い助け合う姿勢が求められます。そのためには、規則の遵守や、忍耐、他者に意見する勇気も必要です。
学生寮・学生宿舎は、単なる生活の場ではなく、授業では決して学ぶことのできない多くのことを得られる場なのです。
(※平常時)
国際教養大学の新入生は、全員、入学から1年間を大学の敷地内にある学生寮「こまち寮」で生活します。「なぜ今、寮生活なのか?」と疑問を抱かれる方もいるでしょう。しかし、本学では、寮生活も大切な国際教養教育の一部であると考えています。
こまち寮では、日本全国から集まる学生のほかにも、世界各国・地域からの留学生が生活しています。共同生活では窮屈に感じることもあるでしょう。しかし、同世代の仲間たちがひとつ屋根の下で暮らすことで、社会性やたくましさが身につきます。困難と遭遇するたびに、学生たちは自分自身と向き合い、仲間たち、そして大学の教職員と力を合わせて問題を解決する術を学んでいきます。この問題解決能力こそが、「なぜ今、寮生活なのか?」という疑問への答えであり、本学が育成する「世界を舞台に活躍する人材」に不可欠な資質なのです。
【ダブル仕様】 ※原則、2人部屋として使用
リニューアル後イメージ
こまち寮は2022年度に改修工事を実施し、2023年4月に入居開始予定です。
学生寮および学生宿舎では、スーパーグローバル大学創成支援事業の取り組みの一つとして、24時間リベラルアーツ教育の推進を目指す「テーマ別ハウス」を実施しています。
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国籍や文化を越えて育む友情
1年次の半年間、台湾からの留学生とこまち寮で共同生活をしました。お互いが快適に過ごせるように、話し合いながら生活のルールを作ったり、部屋で話す言語を日本語・英語と週替わりにするという提案をしたりして、双方にとって学びのある環境を創っていきました。学生生活のちょっとしたことからお互いの国や育ってきた環境、将来のことまでよく話し、本当に楽しく充実した日々を過ごせました。寮での共同生活を通じて、かけがえのない生涯の友人と出会うことができました。
萩原 日向子 Hinako HAGIWARA(岐阜県/2019年入学)
キャンパス内には、こまち寮のほか、学生宿舎として、グローバルヴィレッジ、さくらヴィレッジ、2022年3月に完成したつばきヴィレッジがあり、1年間の寮生活を終えた学生や留学生が入居しています。学生たちはキャンパス内で互いに刺激し合いながら、24時間、勉強やクラブ活動などに励んでいます。
2022年度はこまち寮が改修工事中のため、新入生はこの新しい学生宿舎を学生寮として使用します。2023年度からは学生宿舎として使用されます。
【シングル仕様:12名の学生によるシェアハウス形式】
※間取り図はダブル仕様
【シングル仕様】
【ダブル仕様】
【シングル仕様:3名の学生によるシェアハウス形式】
※学生宿舎は受入留学生が特に多くなった場合、すべての正規学生が入居できない場合があります。その場合は、抽選を行い、民間のアパート等を探していただきます。
※家賃:1人あたり/月 ※光熱水費、インターネット使用料含む。(2022年度)
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留学生との生活を通して
2年次にアメリカ人の留学生と学生宿舎での共同生活を経験しました。入居後はお互いの生活や文化、趣味などの話を通してすぐに打ち解けることができました。さくらヴィレッジでは個室があり、キッチンや浴室が共用となります。留学生のハウスメイトと一緒に料理や食事をして時間を共有することもできますし、それぞれの個室で授業の課題に集中して取り組むこともできます。理解できない英語があったときは英語表現について留学生に質問することもありましたし、逆に私が日本語を教える場面もありました。留学生とコミュニケーションをとりながら生活できる環境は、AIUならではです。
角岸 右京 Ukyo KADOGISHI(青森県/2018年入学)
学生寮および学生宿舎では、1年間の寮生活を既に経験し、新入生のお手本となる先輩たちが、レジデント・アシスタント(RA:通称アール・エー)としてともに生活します。RAは、居住者のキャンパス内での生活が快適になるように行動し、居住者同士のコミュニケーションが活発に行われるような環境を築くためのサポートをします。