こまち寮のロビーでくつろぐ学生たち
学生は、先輩・後輩や留学生との共同生活を通して、グローバルコミュニティで生活する術を学びます。コミュニティで一人ひとりが心地良く生活するためには、『調和』、つまり文化や生活習慣の違いを相互に認め理解し、相手を敬い助け合う姿勢が求められます。そのためには、規則の遵守や、忍耐、他者に意見する勇気も必要です。
学生寮・学生宿舎は、単なる生活の場ではなく、授業では決して学ぶことのできない多くのことを得られる場なのです。
国際教養大学の新入生は、全員、入学から1年間を大学の敷地内にある学生寮「こまち寮」で生活します。「なぜ今、寮生活なのか?」と疑問を抱かれる方もいるでしょう。しかし、本学では、寮生活も大切な国際教養教育の一部であると考えています。
こまち寮では、日本全国から集まる学生のほかにも、世界各国・地域からの留学生たちが生活しています。共同生活では窮屈に感じることもあるでしょう。しかし、同世代の仲間たちがひとつ屋根の下で暮らすことで、社会性やたくましさが身に付きます。困難と遭遇するたびに、学生たちは自分自身と向き合い、仲間たち、そして大学の教職員と力を合わせて問題を解決する術を学んでいきます。この問題解決能力こそが、「なぜ今、寮生活なのか?」という疑問への答えであり、本学が育成する「世界を舞台に活躍する人材」に不可欠な資質なのです。
【ダブル仕様】 ※原則、2人部屋として使用
異文化を肌で感じることのできる特別な空間
私は、デンマーク人の留学生と半年間こまち寮で生活しました。
どのような人がルームメイトになるのか実際に会うまで不安でしたが、すぐに打ち解けて楽しい寮生活を過ごすことができました。ルームメイトと生活していく中で印象的だったのは、共に暮らすことで、外国人の友人がいるというだけでは知り得ないような細かな文化の違いに気付くことができたということです。
お互いの国の文化について話し合う中で、日本文化の良さを再認識したこともありました。部屋でお菓子を食べながら映画を見たり日本語の会話練習をしたりして、たくさんの時間を共にすることで、深い友情を育むことができました。
秋山 萌菜 Moena AKIYAMA(福岡県/2019年入学)
キャンパス内には、こまち寮のほか、学生宿舎として、グローバルヴィレッジ、さくらヴィレッジ、ユニバーシティヴィレッジがあり、1年間の寮生活を終えた学生や留学生が入居しています。
学生たちはキャンパス内で互いに刺激し合いながら、24時間、勉強やクラブ・サークル活動などに励んでいます。
【ダブル仕様:テーマ別ハウス】
ユニバーシティヴィレッジでは、スーパーグローバル大学創成支援事業の取組のひとつとして、24時間リベラルアーツ教育の推進を目指す「テーマ別ハウス」を実施しています。
※間取り図はダブル仕様
【シングル仕様】
【ダブル仕様】
【シングル仕様:3名の学生とシェアハウス形式】
※学生宿舎は、すべての正規学生が入居できるわけではありません。希望者多数の場合は、抽選で決定します。入居できない場合は、学外の民間アパート等を探していただきます。
※家賃:1人あたり/月 ※光熱水費を含む。(2020年度実績)
グローバルな暮らし
私は、大学生生活の大半を留学生や、異文化の環境下で育った学生と共に学生宿舎で過ごしてきました。ルームメイトが変わって、うまくやっていけるか不安になることもありましたが、新たな生き方・価値観・視点を持つ学生と出会う機会となり、日々の暮らしはとても楽しいものでした。最も印象に残っているのは、パキスタンからの留学生と半年間ルームメイトになった時のことです。お互い全く違う環境で育ってきたからこそ多くの学びがありました。毎日、文化の違いを発見しては語り合い、考察するとても良い機会となりました。学生宿舎での経験から、私は多様な観点を持てるようになり、生涯の友人をも得ることができました。
杉谷 銀治 Ginji SUGITANI(茨城県/2016年入学)
学生寮および学生宿舎では、1年間の寮生活を既に経験し、新入生のお手本となる先輩たちが、レジデント・アシスタント(RA:通称アール・エー)として共に生活します。新入生の慣れない集団生活を支えるほか、RAは寮生や学生宿舎の居住者と協力しながら、健康的で住みやすい住環境づくりをサポートします。