本学のキャリア教育の根幹は、仕事や職業に対する深い理解を通して、「自分はこれからどのようにして生きていくのか」を考え、向き合える力を育むこと。このため、本学では、多彩なキャリア教育を提供しています。
卒業生は、在学中に修得した国際的な視野を伴う教養、優れたコミュニケーション能力、留学経験で得たスキルをもとに、世界を舞台に事業を展開する企業や団体などに就職しています。
また、卒業生の一部は国内外の大学院へ進学しています。国際教養大学で過ごす4年間を「自分の興味をしっかり見極める期間」とし、希望する分野の大学院への進学後に専門知識を身につけるというプロセスは、まさにリベラルアーツカレッジとしての役割にほかなりません。
就職活動においては、確かな目標を見つけ、それに向けて努力する皆さん一人ひとりを、キャリア開発センターのスタッフがきめ細かく支援します。また、国内外の大学院への進学や高度専門職を目指す皆さんには、アカデミック・キャリア支援センターが多岐に渡るサポートを行っています。
キャリア・カウンセリング、インターンシップ、企業の人事採用担当者にご協力いただいて実施する「仕事研究会」など、多彩な進路選択支援を行っています。また、学内では就職や進学に関連した学生同士の相談会も活発に行われています。教職員だけでなく、先輩が後輩を積極的にサポートしてくれるのも、少人数のアットホームな環境で築かれた人間関係の賜物といえます。
Uターン・Iターン就職支援
国際教養大学は、Uターン・Iターン就職を希望する学生の支援を強化するため、全国各地域の大学で求人情報の閲覧等が可能となる就職支援パートナーシップ制度に参加しています。
本学では「キャリア・デザイン」が必修科目となっており、学生は1年次から「職業意識の形成」を目的としてキャリアについて考え始めます。「入学後の履修科目や学生生活をどのようにキャリアと結び付けて考えるか」や「自分はいったいどのような人間で、どんなことに喜びを感じるか」など、入学後間もない時期からキャリアに対する意識を高め、知識や経験を通した自己理解の上に立って、キャリアを幅広い視点で考え、職業選択に結び付けられるようにサポートします。
インターンとなる期間は2週間から3カ月程度で、インターンシップ先は、各学生の出身地や秋田県内、あるいは留学先の国の企業、官公庁、国際機関、NGOなど多岐にわたります。
- 職業意識の開拓と意欲の喚起
- コミュニケーション能力の向上
- 社会への適応力の向上
- 自己認識の強化
- 社会への参加意欲の向上
インターンシップを通して実際に働くことで、学生は組織のあり方、そこで働く人々の考え方、振舞い方を注意深く観察し、自ら体験し、リーダーシップやチームワーク、そして進路について考え、「自分にとって最もふさわしい仕事とは…」という問題意識を持ち始めます。
国際教養大学では、キャリアガイダンス(説明会)、個別相談をはじめ、インターン受け入れ先との調整、協定書の作成、日誌やレポートの管理、礼状の作成・送付など、きめこまやかなサポートを提供しています。 学生はまず自己分析によって、自己の興味や関心を知り、業種を絞り、そこからさらに個別の企業を分析しながら、インターンシップの受け入れ先を探します。インターンシップの受け入れ先は、原則として学生自身で探しますが、企業や各種団体から大学に募集があった場合は、キャリア開発センターが随時情報を提供しています。
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||||
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キャリアガイダンス・キャリアカウンセリング | |||||||
キャリアデザイン科目の開講 | |||||||
インターンシップの実施(2週間~3ヶ月) | |||||||
留学期間(1年間) |
インターンシップは単位認定の対象となるため、実習日誌、学生のレポートおよび体験談のプレゼンテーションによって、単位認定の可否が決められます。
これまでに国際教養大学の学生をインターンとして受け入れてくださった主な企業、団体は以下のとおりです(名称は実施時点のもの。順不同)。本学のインターンシッププログラムにご興味のある企業・団体様は、キャリア開発センターまでご連絡ください(018-886-5994)。
キャリア開発センターでは、これまで仕事研究会を学内で開催するなど、学生の就職活動支援を主に対面で実施してきました。昨年度からは新型コロナウイルス感染対策のため、従来の対面式からオンラインに切り替え、さらに支援を強化しました。特に、ウェブ面接サービスを導入したことにより、企業と学生双方が動画閲覧を通じて相互理解を深め、より良いマッチングのきっかけが生み出されるようになりました。ウェブ会議サービスを用いた仕事研究会と合わせて「e-conne(いー子ね)システム」と命名し、オンラインでの就職支援も推進しています。