教職課程は、高等学校教諭一種免許状(英語)を取得するためのプログラムです。学習指導要領では、「外国語による聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの言語活動及びこれらを結び付けた統合的な言語活動を通して、情報や考えなどを的確に理解したり適切に表現したり伝え合ったりするコミュニケーションを図る資質・能力を育成する」ことが目標として掲げられています。目標達成のために、英語教員には高度で実践的な英語力と指導力が求められています。教職課程では、本学独自のカリキュラムや必修の留学を通して身につけた高い英語力と幅広い知識、国際感覚、そして教育者としての専門性をもった、次代の英語教育をリードする教員を養成します。
本学での学修をもとに、更なる可能性を求めて世界に飛び出していく皆さんは、英語運用能力や課題解決能力においても、日本の英語教育界をリードする人材であることは間違いありません。教育は人を成長させ、社会を変え、世界を発展させる営みであり、人類に平和をもたらす崇高な使命をもっています。人に寄り添い、正しく教え導き、育てていくためには、まずは自分を成長させることが求められます。切磋琢磨しながら、理想とする教育者への道をともに歩みましょう。
眞壁 聡子 Prof. Satoko MAKABE
教職課程代表/教授
少人数教育の特色を生かし、グループでのディスカッションやプレゼンテーションを通して、互いに学び合い、自分の意見を発表して議論するなど、教員となる際に役立つ実践的なカリキュラムが用意されています。そして、学校や子どもたちを取り巻く様々な事象や課題について、理論と実践の両面から学びます。
高等学校における教育実習を必修としており、授業やホームルームを担当したり、様々な場面で生徒を指導したりして教員の仕事を学ぶ実践的な機会となっています。また、県内の学校などを訪問して、授業を参観したり、児童・生徒と交流をしたりすることもあります。学校における直接的な体験を重ねることで、英語の指導法や生徒との関わり方などについて学びます。
本学では、卒業までにTOEFL® TESTや留学などいくつものチャレンジがありますが、教職課程履修者にはさらにもう一つ、教員免許の取得というチャレンジが加わります。教職課程では「履修カルテ」や「教育実習ガイダンス」などによる履修指導と、専任教員によるきめ細かな個別アドバイスによって、一人ひとりに対して丁寧にサポートする体制を整えています。
山本 啓介 Keisuke YAMAMOTO (東京都/2020年入学)
元々テロリズムの解決に興味があり、「教育」はその糸口になるのではと思ったことがきっかけで、教職課程を履修しています。幅広い視野の中で「教育」にアプローチしたいと考えていたので、リベラルアーツ教育の枠組みの中で学べるAIUの教職課程に魅力を感じました。教える側に立ってみて得られる視点も多く、普段の生活で何気なく使っている英語表現も、分かりやすく教えるために文法を解釈し直す過程に、面白さと難しさを感じています。多様な教育を受けてきたクラスメイトたちと共にディスカッションしながら学ぶことができるのもAIUならではの学修環境です。既成の学問領域にとらわれず、自分の学びの軸を持ち、教育の視点を取り入れながら幅広い科目を学ぶことができます。AIUで学んだチャレンジ精神とフットワークの軽さで、これからもさらに多くの経験を重ねていけたらと思います。