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国際教養学部

学長メッセージ

国際教養大学 理事長・学長 鈴木 典比古

教養と格闘して自分の中に知的な土台をつくる。
国際教養とは自分を知ることからはじまる。

本学は2014年4月に開学10周年を迎えました。これまで御支援いただきました多くの皆様に感謝申し上げるとともに、本学を創設段階から陣頭指揮し、今日ある国際教養大学を築き上げた初代理事長・学長である故中嶋嶺雄先生の功績に敬意を表するものであります。今後は、2014年9月に採択されたスーパーグローバル大学創成支援事業による新たな取組などに挑戦し、秋田から全世界へ国際教養教育を発信し、我が国のグローバル人材育成を牽引する大学として、また、地域社会に貢献する大学としてさらに発展できるよう弛まぬ努力を重ねてまいります。

本学が高い評価を受けている国際教養教育は全世界の大学が目指している21世紀の流れです。本学は学生に「国際教養-インタナショナル・リベラルアーツ」を授け、グローバル社会で活躍する人材に育てることを設立の理念としています。「教養-リベラルアーツ」の起源は、実に古代ギリシャの教育原理である「自由な人間になるための全人的技芸-アルテス・リベラーレス(artes liberales)の修得」にあります。

それから2500年を経た今日、世界はなぜ再び教養教育、しかも国際教養教育に向かっているのでしょうか。21世紀のグローバル知識基盤社会は知力・体力・倫理観等の全人力を備えた人材を必要としています。「グローバル社会で活躍するのに必要な多様な能力を持った人間を創造するために、これまでの自分を形作ってきた価値観や慣習から一旦自分を自由にし(liberate)その上で新しい自分を自分で創っていくための学びや技芸(arts)の全人教育」、これが国際教養教育-インタナショナル・リベラルアーツです。本学は日本における国際教養教育の先頭に立つ大学であります。

また、グローバル時代には「自分の居る場所が世界の中心」となります。なぜなら情報・通信技術(Information and Communication Technology)によって、各人は電子機器のキーボード面を一本の指で触れることで全世界の70億人と瞬時に繋がりお互いにメッセージを交換することが可能であり、世界のどこにいても「個人対全世界」という原理的構図が現出されているからです。本学の卒業生達はまさにこの原理的構図が指し示すように、「個」を確立してこの秋田の地から飛び立ち、グローバルに活躍しています。また、秋田の地を地球の中心として地元で活躍する人材も現れています。

では自分の「個」とは何でしょう。自分とは何者なのでしょう。どのような人生を歩みたいのでしょう。問いは尽きませんが、自分に対するこのような絶え間ない問いとその答えの発見と自己実現への努力が、実は「個」の確立の過程そのものなのです。本学の学生は、多くの先輩達が既に成し遂げたように、厳しい勉学、教員や仲間との討論、海外留学等によってグローバル社会での個を確立していきます。

国際教養大学は、世界に飛翔したいという皆さんの御入学を待っています。

鈴木 典比古 Norihiko SUZUKI, DBA
国際教養大学 理事長・学長(経営学者、国際基督教大学前学長)