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国連ユースボランティア体験記(2019年度)シリーズ① ~長谷川 千紗さん編~
国連ユースボランティアプログラム(UNYV: United Nations Youth Volunteers)は、国際機関である「国連ボランティア計画(UNV: United Nations Volunteers)」により開発途上国に設置された事務所や現地政府機関で行う大学生のためのインターンシッププログラムです。
2019年度にこのプログラムに参加した本学学生3名の体験記を、シリーズで掲載します。
※これまでに参加した学生の記事は、こちらをご覧ください。
長谷川 千紗さん
参加したきっかけは何ですか
高校生のときに、途上国の発展にビジネスで貢献することについて学び、途上国支援について興味を持ちました。大学に入学し、ビジネスとは違う視点で一国の問題を捉えてみたいと思ったことをきっかけに、国連ユースボランティアに応募しました。
どんな活動をしましたか
バルバドスの国連薬物犯罪事務所で5カ月間、海上犯罪対策プログラムのサポーターとして活動しました。現地スタッフは私を含め二人だけで、仕事の指示はポルトガル駐在の上司や、パナマにあるカリブ海統括オフィスの職員から、テレビ電話やメールを通じて受けていました。主な業務はイベントや研修の準備で、2019年11月にはドミニカ共和国へ出張し、周辺4カ国から海上保安の担当者を招いたイベントの運営に携わりました。
他にも、私が興味を持っている海洋経済と海上犯罪の関係性をレポートにまとめたり、次年度のプロジェクトの立案をしたりと、幅広い仕事に関わらせていただきました。オフィス外での活動が多く、空港やカリブ海の地域安全保障協定の本部など様々な場所へ同僚と赴き、警察官、海軍関係者、検察官など多岐にわたる業界の人々と話す機会に恵まれました。
活動を終えての感想を教えてください
このプログラムを通して、海上犯罪について学びを深めることができました。地理的には日本から遠く離れているカリブ地域での問題も、国際情勢が密接に関わっており、麻薬の密輸や違法漁業などでは、日本も関係していることに気付きました。私が運営に携わったイベントに参加された方々の生の声を聞いて、海上犯罪の解決にはカリブ海諸国の協力が必須で、各国間のコミュニケーションを促す国連の役割が非常に重要だと実感しました。
また、価値観や文化の異なる人々と働く中で、「相手を受け入れ適応していくこと」、そして「人と実際に会うこと」がいかに重要なのかを学びました。仕事だけでなく進路についての相談にものってくれた上司や同僚、温かく迎えてくださったバルバドス在住の日本人の方々をはじめ、多くの方々に感謝しています。
カリブの国々ではスペイン語やフランス語なども使用されているため、英語以外での対応やコミュニケーションにも苦労しましたし、自分の力不足を痛感しました。この悔しさを忘れずに日々努力し、留学先や大学での学びにつなげていきたいです。
長谷川さんの中間報告はこちらをご覧ください。