English

AIU TOPICS

国際教育交流大会、EAIE2022バルセロナ参加レポート

本学は、全学生数1,000名程度の小規模な大学でありながら、51カ国・地域にわたる200以上の海外大学と交換留学を中心とした協定を結ぶことで、「1年間の留学義務」という独自のカリキュラムを可能にしています。そして、ほとんどの提携は実質を伴っており、治安情勢など特別な事情がない限り、相互の学生派遣が実現しています。このように活発で持続的な国際交流の橋渡し役となるのが、本学や提携校の大学職員です。

9月13日(火)から16日(金)にかけて、スペインのバルセロナで開催されたEAIE(ヨーロッパ国際教育協会)2022は、米国の国際教育非営利団体NAFSAが主催する「NAFSA年次大会」と並び、欧米で最大規模の国際教育交流大会です。今年は世界90カ国以上から出展があり、6,300以上の大学職員・関係者が世界各国から集まりました。日本からは本学を含む17大学が参加し、大学紹介のブースを出展するとともに、世界各国の大学関係者と意見交換を行いました。

本学から今回の大会に参加したのは、国際連携オフィサーである先崎トラビスさんと国際センター職員の武内 久美子さん。会期中は、主に既存提携校との意見交換や情報収集を行いました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、本学は約2年間学生の対面での交流を中止していましたが、2022年春から各提携校へ学生の派遣を再開しました。今回の大会ではお互いの大学の最新情報を確認し合い、新設されたプログラムの進展を把握するなど、これから留学する学生にとって貴重な情報を得る機会となりました。多くの提携校担当者から、新型コロナウイルス感染症拡大前よりも学生の留学への関心が高まっているという話もあり、今後さらに活発な学生交流が期待できそうです。

ブースに設置された机に座って他大学職員2名と会話する本学スタッフの写真
提携校担当者とミーティングする本学スタッフ(左)

海外で高まる、国際交流への一層の関心を実感

本大会は例年に比べ参加者が多かったです。特にヨーロッパやアジア地域の大学の参加が目立ち、私は主にヨーロッパの提携校の担当者と面会しました。ヨーロッパ諸国は、新型コロナウイルスにより国境を閉鎖した期間が短く、さらに国境を閉鎖している間にもオンラインでの国際交流が活発化したこと、また新たに交流プログラムや英語での開講科目が増えたことを聞き、今後日本から留学する学生にとって、学びの選択肢が増えるのではないかと感じました。また、スペインをはじめ、ヨーロッパの多くの国々ではマスクの着用を義務付けていないため、参加者のほとんどがマスクを着用しておらず、感染防止対策がほとんどない環境に慣れるのに時間かかりましたが、担当者の方々の笑顔を見ながら話をすることができ、嬉しかったです。

このパンデミックにより、学生の国際交流への関心が低下してしまうのではないかと懸念しましたが、提携校の担当者からは、最近は留学を申請する学生がコロナ禍前と比べても非常に多いと聞きました。自由に海外にいけなかった時期を経験したからこそ、留学や国際交流への関心が逆に高まっているといった現状を知ることができたことが、今回の大会で得られた大きな収穫の1つです。

ー先崎 トラビスさん(国際センター/国際連携オフィサー)

国際教養大学の提携校一覧も、ぜひご覧ください。