また、この授業で学んだ理論は他分野でも土台となる考え方です。私がそれを実感したのは、この授業を履修した後に行った留学先での経験でした。というのも、留学前は、この授業で学んだ理論を出発点とし、ここからもっと政治や国際関係について学びたいと思い、留学先では国際関係学や政治学を中心に履修を決めました。「Theories of International Relations」(国際関係理論)の授業では、それぞれの国家行動について理解を深めるために、ホッブス、ロック、カント、マキャベリといった政治哲学者の考えを比べたり分析したりしました。留学前にAIUの「政治思想概論」で基本的な理論を学んでいたからこそ、そこに立ち返ることで留学先での授業をより深く理解できると感じました。また、「Social Theory」(社会理論)の授業でも、上記の授業で扱った政治哲学者の理論について学びましたが、政治学だけではなく、哲学や社会開発の分野において、どのようにその理論が役立つのかを実感しました。出発点は同じでも、そこから様々な分野に知識を応用することができると感じられたのも、この授業を履修してよかったことの一つです。