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私の留学レポート:アメリカ・ユニオンカレッジ〜荒井 真結実さん(1)~

国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。この「私の留学レポート」は、今まさに留学中の学生に、現地の様子や留学中の挑戦を、自分の言葉でレポートしてもらう企画です。

今回は、アメリカに留学中の荒井 真結実(あらい まゆみ)さんのレポート第1弾をご紹介します。

みなさん、こんにちは。2020年度春入学の荒井 真結実です。大阪府出身で、AIUではグローバル・スタディズ課程に所属しています。

ナイトクルーズで荒井さんと友人4人で撮った写真
ナイトクルーズでの思い出の一枚です(写真左から2人目が荒井さん)

初めての海外留学!

私の留学先であるユニオンカレッジは、アメリカのニューヨーク州にある私立大学です。ニューヨーク州の州都オールバニから車で20分ほどのところにあるスケネクタディという町の学生2,000人ほどの比較的小規模の大学です。

ニューヨーク、ブルックリンブリッジの夜景写真
ニューヨーク、ブルックリンブリッジの夜景です

私は大学入学前の海外留学の経験はなく、海外旅行も小学生の頃に一度台湾に行ったことがあるだけでした。海外経験がほぼないため留学先にはこだわりはなく、少し無責任に聞こえるかもしれませんが、英語でのコミュニケーションの練習ができ、異文化を体験できるところであれば「どこでもいい」と思いながら志望大学を選びました。AIUの提携校リストや各都市の特徴や治安、大学ごとの留学生の人数などをまとめたサイト、先輩方の帰国報告書などから情報を集めました。そのなかで、ユニオンカレッジはAIUと同様にリベラルアーツの大学で教授と学生との距離が近く、授業人数も小規模であると知りました。また、学生のほとんどがキャンパス内の寮に住んでいて、授業外での学生同士の交流も多く、アットホームな雰囲気の大学ということも感じられました。私自身初めての海外生活なので、留学中に助けが必要な時に周りを頼りやすい環境に身を置きたかったこともあり、この大学に魅力を感じました。また、実際はかなり高額なアメリカの私立大学への留学を、交換留学制度によって留学先大学への授業料は免除されるという形で実現でき、良質な授業を受けられるのも魅力の一つでした。

ユニオンカレッジのランドマークであるドーム状建築物の写真
ユニオンカレッジのランドマークである「ノットメモリアル」

アメリカにいるからこそ学びたいこと

卒業後の進路も考えたうえで、政治学の授業を中心にAIUでは学べない科目も積極的に取っています。ユニオンカレッジはSTEM科目(科学、技術、工学、数学)やアート系の科目を強みとしているので、ここでしか学べない分野で自分の興味に沿ったものを履修しています。また、アメリカにいるからこそ学べる、アメリカから見た他国の文化や情勢、アメリカの政治、歴史なども学んでいます。

夕焼け空とユニオンカレッジのランドマークであるドーム状建築物の写真
「ノットメモリアル」の夕陽バージョンです

不安に思う暇もないくらい充実した日々!

ユニオンカレッジに来て最初に驚いたことは、留学生向けのオリエンテーションが充実していたことです。海外経験もなく、コロナ禍のためAIUでも留学生との交流がほとんどなかった状態で始まった留学で、自分がどのくらい英語で会話できるのか、友だちは作れるのか、不安でいっぱいでした。しかし、大学に着いたその日から不安に思う暇もないくらい充実したオリエンテーションの日々が始まりました。レストランでのディナーやナイトクルージング、ハイキング、ボウリングなどイベントが盛りだくさんで、自然とコミュニケーションの機会も増え、無事に様々な国からの友だちをたくさん作ることができました。突然の環境の変化にも適応できたことで、自分に自信を持つことができました。

ユニオンカレッジで開催されたアイスホッケーの試合写真
ユニオンカレッジで開催された大学アイスホッケーの試合を観戦しました

一つひとつの出会いを大切に

より高いレベルの英語を運用できるようになることや、将来を見据えた学内外での学びは、私がこの1年間の留学で最も重きを置いていることです。それと同時に、初めてのアメリカを十二分に満喫し、周囲の人との一つひとつの出会いを大切にしながら世界各国から集まった人たちと友だちになり、留学してよかったと心から思えるように全力で楽しみたいと思います!

乗馬する荒井さんと友人たちとの写真
乗馬クラブに参加してきました(写真左手前が荒井さん)

ユニオンカレッジの魅力

ユニオンカレッジは比較的最近AIUと提携を結んだ大学で、教授も学生も日本に興味を持っている人が驚くほどたくさんいます。リベラルアーツの大学で、授業人数も小規模である点など、AIUに似た特長も多くあり、学生と教授の距離も本当に近く、面倒見の良い大学なので、留学先選びの際はぜひ選択肢に入れてみてください!

国際センターから一言

大都会を除き、アメリカには「公共交通が不便、車がないと生活できない」というイメージがあります。大都会ではなく、アメリカの小さな町への留学を考えている場合、この点で悩むことがあると思います。しかし、ユニオンカレッジから町の中心までは徒歩圏内ですし、スケネクタディには多くの大学生が住んでいて、「小さな田舎町」でありながらも若者向けのスポットも少なくありません。さらに、町中の生活を楽しみつつ、周辺は自然が豊かでアウトドアアクティビティも楽しめるバランスの良い学修・生活環境です。

国際教養大学ではコロナ禍で2年間、対面での交換留学が実施できませんでしたが、日本の入国制限緩和に合わせて今年5月以降、留学生の受け入れを再開しています。
英語版ウェブサイトでは、そんな留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。オンライン留学の期間も含めて、定期的に更新していますので、ぜひこちらもご覧ください。