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私のオススメ授業紹介:中国語Ⅰ(柳別府 琴音さん)

国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。

また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨くことを目的としています。

この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。

今回は柳別府 琴音(やなぎべっぷ ことね)さんのオススメ授業をご紹介します。

皆さん、初めまして!鹿児島県出身の柳別府 琴音です。竿燈会で囃子方を頑張っています。これから、私がお勧めする授業を3つ紹介させていただきます!まず1つ目は、「中国語Ⅰ」です。

柳別府 琴音さん
柳別府 琴音さん

科目情報

  • CHN100 中国語Ⅰ
  • 教員:藍 惠子 先生
  • 単位数:2単位

履修したきっかけ

漢字への親近感と、友人たちと同じ科目を受けて一緒に勉強したいという思いから中国語を選択しました。中国語は、言語の授業の中でも特に学生に人気があると聞いていて、授業の抽選発表の際はかなり緊張しました(笑)。無事に授業を勝ち取り、初めは少し緊張していた外国語の授業でしたが、藍老師(「老師」は日本語で「先生」)の明るさや優しい笑顔に励まされ、授業が大好きになり、中国語の面白さにもどんどん惹かれていきました。

実際に授業を受けて

中国語の勉強は、簡体字(中国で使われている漢字の字体)を書く練習をたくさんするものだと思っていましたが、藍老師の授業では、「拼音(ピンイン)」(中国語の発音表記)に慣れるように、話すことと聞くことがメインでした。日本語とは異なる発声や発音にとても苦戦しましたが、授業内外での藍老師の熱いご指導のおかげで、徐々に音を認識する速度を上げることができ、音と言葉の意味を繋げられるようになりました。音を理解できるようになると、中国語の学習が一気に進歩しました。そして単語や文法を覚えるだけでなく、実際に話すことや聞き取ることに抵抗がなくなりました。このように、簡体字を書く練習ではなく、実践的に発音に注目する勉強法のおかげで、より実用的でバランスの取れた中国語のスキルが身につきました。

毎回、授業の中で、ペアで会話をしたり、ミニテストで文章を作って話したりする課題があったため、授業前は1時間半〜2時間ほど、復習・予習の時間を作っていました。ひたすら音源を聞きこみ、耳から音で単語を覚えたり、発音の再現性を高めるために1人でぶつぶつと話したり、難しいなあと感じることも多々ありました。しかし、授業内の藍老師の中国語を次第に理解できるようになっている自分の成長に感動し、楽しく勉強を続けられました。

予習・復習に使っていたノート。「四声」と呼ばれる中国語の声調の習得は本当に大変でした。

藍老師の授業では、ただ文法を学ぶ・発音の練習をするだけでなく、中国・台湾などの文化や地域の特色についても学べます。私自身、言語を学ぶ際にとても難しいけれど大切なことは、言語の背景や文化を知ることだと感じています。藍老師は、一番広く使われて教科書に載っている北京語だけでなく、台湾で使われている台湾語についても教えてくださいました。些細な日本との文化の違い、例えば数を数えるときの指の動きや、日本のように謝罪の言葉を多用しないことなどを知った時は驚きましたが、この文化の違いを正しく知らなければ、外国語での会話は、どこか欠けてしまうと思います。意図せず相手を悲しい気持ちにさせないために、また自分を守るためにも、言語とその背景・文化を学ぶことはとても大切なことだと、この中国語の授業を通して改めて学びました。

履修後も中国語!

中国語を履修していない今でも、一緒に中国語を履修した友人たちとお互いに名前を中国語で呼び合ったり、日常会話の簡単なフレーズに中国語を使ったりしています(笑)。難しいけれど、癖になる中国語に、皆さんにもぜひ触れていただきたいです!

藍先生からのメッセージ

柳别府同学(「同学」は中国語で「~さん」の意味)が「言語の背景や文化を学ぶことは大事だと、授業を通して再認識した」とコメントしてくれていること、本当にうれしく思います。そして、柳别府同学の中国語のノートの写真で「履修時のものすごい努力」を目の当たりにし、さらに胸が熱くなりました(涙)。この努力は、世界のどこに行っても、世界中に散らばる中華系パワーの恩恵を受けることにきっとつながります!これから履修を考えるみなさんも、この楽しくてやる気の出る中国語の授業をぜひ体験しにきませんか?お待ちしています。