イベント
専門職大学院日本語教育実践領域 特別講演会&懇談会開催のお知らせ
国際教養大学専門職大学院(日本語教育実践領域)&秋田日本語教育研究会共催
2018年度春学期 日本語教育特別講演会&懇談会
講演名「言語と文学を結びつける文体論-夏目漱石の未完の小説『明暗』の場合-」
国際教養大学専門職大学院グローバル・コミュニケーション実践研究科 日本語教育実践領域では、プリンストン大学名誉教授の牧野成一先生を講師にお迎えし、次のとおり特別講演会&懇談会を開催します。
学外の方も入場可能ですので、お気軽に御参加ください。
開催日時 |
2018年7月14日(土)10:30~12:00(特別講演会) |
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会 場 | 国際教養大学 講義棟D棟1階 101・102教室 |
講 師 | 牧野 成一 氏(プリンストン大学名誉教授) |
要 旨 |
人間の言語行動と非言語行動には人間に普遍的な部分と個人的な部分があります。ソシュール・ド・ソシュールというフランスの言語学者(1857-1913)は言語に関して普遍的な部分をlangue(ラング)と呼び、個人的な部分をparole(パロル)と呼んでいます。大事な点は、パロルはラングの決まりの中から個人的に撰び取って生まれるということです。このことはソシュールの死後1916年に彼の弟子が纏め上げたCours de linguistique générale (『一般言語学講義』)に出てきます。 そこで文体とは何かというと、話し手・書き手が自分の言語の決まりの中から特徴的な選択をして話す・書くことから生まれる特徴の束です。本講演では書き手に夏目漱石を選び、さらに、彼の未完の作品『明暗』(1916)でどのような文体を使ったかの一部を取り出します。実は『明暗』を完成させた作品は水村美苗(みずむら みなえ)の『続 明暗』(1990)と粂川光樹(くめかわ みつき)の『明暗ある終章』(2009)の二つがあり、今回は、水村の続編を分析の対象にして、漱石の文体を水村がどのようにして移し変えているのかを検討し、その過程で言語と文学を結びつけていきます。 ポスターはこちら |
備 考 |
使用言語:日本語 |
お申込み |
会場準備のため、7月13日(金)午後5時までに事前のお申込みをお願いします。 本学の学生・教職員は、下記の参加申込みフォームからサインアップをお願いします。 学外からお越しの方は、下記の連絡先へ、お電話・FAX・Eメールのいずれかにてお申込みください。 担当:教務課 教務チーム |