English

お知らせ

【活動報告】AIUデザインLAB デザイン思考ワークショップを開催

2022年11月12日と13日の二日間にわたり、AIUデザインLAB 「デザイン思考ワークショップ」を開催いたしました。学生10名、社会人10名、高校生2名の計22名にご参加いただき、完全対面型のワークショップとなりました。

テーマは「もっと多様な人が働きたくなる秋田を実現するビジネスアイデアを創造せよ」

デザイン思考ワークショップとは?

「デザイン思考を用いた問題解決方法の基礎を実践的に習得すること」を目的とした2日間の集中型ワークショップです。 学生、経営者および企業に勤務する方々、そして今回は県内の高校生も参加し、多様なメンバー構成でビジネスアイデアの創造に取り組みました。

デザイン思考とは?

デザイナーがデザインを考案する際に用いるプロセスを、ビジネス上の課題解決のために活用する考え方で、スタンフォード大学のd-schoolが提唱する、①共感および理解、②問題定義、③アイデア創造、④プロトタイプ、⑤テストの5つのプロセスを用いてビジネスアイデアをチームで創造していきました。

共感

「共感マップ」と呼ばれるフレームワークを使って、チームメンバーの思考や気持ち、関心を理解し、互いの共感を具体的に言語化していく作業です。

問題定義

焦点を当てたのは、若者の暮らし、仕事の困りごとについて。想定とした人物をより具体的にイメージしながら、その人が抱える問題を明確にしていきます。我々はどうすれば「困っている状況」を「理想的な状況」にできるだろうか?と何度も問いかけながら問題を明確にしていきます。

アイデア創造

問題定義から実現したい状態を明らかにしたところで、ブレインストーミングを繰り返し、アイデアを発散させます。ブレインストーミングで出したアイデアをグルーピングし、「収束→アイデアの発散」を繰り返します。デザイン思考では、発散と収束のプロセスを何度も行ったり来たりしながら、アイデアの言語化を図っていきます。

アイデア発表

チームで言語化したアイデアをまとめ、他のチームからのフィードバックを得ながら、チームのアイデアを昇華させていきます。

ビジネスモデルを検討する

2日目はアイデアを社会で実現するために、ビジネスモデルを描くことからスタートしました。理想とする状態をいかに実現するか。言語化したアイデアを、ビジネスになるように組み立てていくことはとても難しいこと。各チームがビジネスモデルを組み立ててはやり直すことを繰り返していました。

プレゼンテーション

「もっと多様な人が働きたくなる秋田を実現するビジネスアイデアの創造」というテーマからスタートし、共感・問題定義・アイデア創造と、二日間ブラッシュアップし続けたビジネスアイデアを発表しました。

最終的に各チームが発表した事業アイデアは下記のとおりです。

  • 社⻑の鞄持ちマッチング:どうすれば自分に合った仕事を見つけ、はじめの一歩を踏み出せるか?
  • 社内相互評価ツール:どうすれば相異を理解し、自ら成長したいと思える組織を実現できるか?
  • 外国人短期ホームステイ:外国人が住みやすい秋田を実現するには?
  • コミュニケーションツール・管理ツールの導入支援サービス:どうすれば社内の暗黙知・経験値をスムーズにシェアできる職場を実現できるか?
  • 学生と企業の協働マッチングプラットフォーム:学生生活を優先しつつ、お金と自分の未来につながる経験を得るには?

学生にとっては、社会人と一緒に互いの意見を持ち寄ることで、社会人の知識や業務をより身近に感じることができ、自身の知見を広げる機会となりました。また、社会人の方々にとっては、学生との協働の中で、自身の経験と学生の発想を織り交ぜることで、以前とは異なる視点・考え方を得る機会となったとの声がきかれ、二日間のワークショップを終えることができました。

デザイン思考ワークショップはデザイン思考の手法を学ぶだけでなく、学生と企業がともに共通のテーマに取り組み、互いの視点を学び合いながら新しい価値を創造する場です。また、今回のデザイン思考ワークショップ(LAB1) に続き、LAB2では今回のワークショップ内で創出されたビジネスアイデアの種を起点としてプロジェクトチームを組成しアイデアを具体化していく予定です。

国際教養大学 地域連携チーム
E-mail: aiu.collaboration@gl.aiu.ac.jp
Tel:018-886-5835

ハバタク株式会社
E-Mail:info@habataku.co.jp

主 催:公立大学法人国際教養大学
共 催:株式会社秋田銀行
運 営・プログラム開発:ハバタク株式会社