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留学生を迎えた冬期集中プログラム「JPL355 中上級日本語オンライン:対話で学ぶ現代日本社会」を開講

1月6日(木)から約6週間、オーストラリア国立大学、カンタベリー大学、南京大学からの留学生9名を迎え、冬期オンライン日本語プログラム「JPL355 中上級日本語オンライン:対話で学ぶ現代日本社会」を開講しました。

プログラムに参加した学生たちの集合写真(スクリーンショット)

本学では、文部科学省の採択を受け実施しているスーパーグローバル大学創成支援事業の一つとして、海外トップクラスの提携大学と協働で日本研究を主眼とする短期留学生向けのパートナーズプログラムを実施しています。

パートナーズプログラム

新型コロナウイルス感染症の影響により交換留学生の受け入れが制限されているなかでも、留学生と本学の学生が協働でプロジェクトを行うことで、世界各地の大学からの多様な留学生とともに学びを深められる学修環境が提供されています。

このプログラムでは留学生とAIU生がグループを組み、日本で働く様々な人たちに「働き方」や「ワークライフバランス」についてオンラインインタビューを実施し、それらを記事にまとめるという協働プロジェクトを行いました。

プログラムを通して、留学生は日本語でのインタビューの方法や記事の書き方を学び、AIU生は留学生の学びの補助や日本の考え方を他文化の人に伝える場として、相互に学びを深めました。

プログラムの終盤には発表会が行われ、実際のインタビューをまとめた内容やインタビューを通して学んだこと、感じたことなどをAIU生と留学生がすべて日本語で発表しました。各グループの発表のあとには、学生や教職員による活発な質疑応答も行われました。

プログラムに参加した本学の学生と留学生が協働プロジェクトを終えた感想を聞かせてくれました。

奥野さんが話している様子

奥野さん

インタビューをして記事を書くだけでも大変なのに、それを日本語レベルに差がある外国人学生の方と行った今回のプロジェクト。とても大変でしたが、やりがいがあって楽しく、学びの多い充実したクラスでした。一番の成長は「やさしい日本語」を習得したことです。自分の英語にも自信を持てるようになり、今まで以上に外国人の方と交流したいと思うようになりました。今回のプロジェクトでともに学んだクラスメイトたちに、いつか会いに行きたいです。(1年次 奥野 美優さん)

村上さんが話している様子

村上さん

このコースを通して感じたことは、「自分の知らない考えがまだまだある」ということです。例えば私の理想的な働き方の一つ、「自分と周りを幸せにすること」。インタビューでは「自分の幸せが周りの幸せにつながる」という意見だけでなく、「お客様の幸せで自身が幸せとなる」というお話もあり、「どちらの『幸せ』が先なのだろうか」と考えるようになりました。インタビューを通じて、順序よりもそれぞれの「幸せ」が相互に作用し得るということに気がつきました。
また、様々な文化的背景を持つ仲間との議論では、「誰もが希望する職業に就けるわけではない」ということを学ぶとともに、「自分のいる環境下で理想をどのように実現できるか」と視点を変えることの大切さにも気がつきました。このコースの協働作業で得られた学びと達成感は、将来を考えるきっかけと自信を与えてくれました。(2年次 村上 由芽さん)

杉山さんが話している様子

杉山さん

この授業に参加した動機は、自分が就職活動中であるため、働くうえで自分が何を大切にしたいのかを考える時間にしたいと思ったからです。留学生との交流やインタビューを通して、働く上で大切にしたい価値観のヒントをもらえたと感じています。また、新型コロナウイルス感染症の影響もあり留学生との交流が少なくなっていましたが、授業内外のコミュニケーションを通じ、互いの文化理解も進めることができました。今回、プログラムに参加することができてとてもよかったです。(4年次 杉山 穂乃佳さん)

留学生のWangshuさんが話している様子

留学生のWangshuさん

日本語のスピーキング力を向上させる機会を探していたとき、ちょうど所属する大学のウェブサイトでこのプログラムに目が留まりました。このプログラムは語学力だけでなく、「働き方」についても考えるきっかけになるようなプログラムでした。プログラムは本当に楽しく、自分の日本語が通じるということが、大きな自信になりました。このプログラムでは日本語を単に使うことを目標とするのではなく、コミュニケーションの手段の一つとして使用しました。多様な背景を持つ人々と出会い、さまざまな経験や働き方に対する考えを聞くことができました。「将来何をしたいか」という問いに対する答えに近づけたかもしれないと、今は感じています。(南京大学 Wangshu Huangさん)
※実際のコメントは英語ですが、ここでは要約した日本語訳を掲載しています。

過去のパートナーズプログラムの取組はこちらからご覧いただけます。