English

AIU TOPICS

2022年度春季国際教養大学入学式を挙行

新入生たちが学長の挨拶を聞く様子

4月8日(金)、2022年度春季入学式を挙行し、国際教養学部172名、海外からの留学生41名、専門職大学院11名、合計224名が新たにAIU生の一員となりました。式には新入生が参列し、短期留学生等の学外に居住する学生はオンラインで参列しました。

初めに、モンテ・カセム 学長が新入生に向けて式辞を述べ、「リーダーシップとは、自分自身を発見し、他者の能力を評価し、困難な問題を解決するために協力し合うことを学ぶ一人ひとりの旅であり、問題の解決に取り組む姿勢や取り組みが、あなたを真のリーダーとして確立させます。自分が何者か、どのような人生を歩みたいのかを考えるとともに、他者を思いやり、分かち合うことは時代を超えた価値観です。これらはAIUのリベラルアーツ教育を特徴づけており、グローバルリーダーは、誠実な行動で他者を導いていくことが求められます。」と語りかけ、「AIUには日本全国、世界各地から学生が集まり、51の国・地域にある200もの提携大学とは、交換留学を通じて密接に関わり合います。皆さんも世界と秋田を結ぶ架け橋となり、秋田をグローバルなコミュニティに導いてください。」と激励し、「今日は過去と未来の交差点です。過去を振り返り、明日のために行動を起こすことが、今日を豊かにするのです。皆さんのキャンパスでの毎日が有意義な日々になりますように」と新入生にエールを送りました。

カセム学長が壇上で式辞を述べている写真

カセム学長による式辞

続いて、新学部生を代表して金子 勇一さんが、スピーチを行いました。以下、抜粋してご紹介します。

金子さんが壇上でスピーチしている写真

新学部生代表の金子さん

「私たちは今、社会的にも政治的にも激動の時代の中で生きています。このような困難な状況下でこそ、前向きに生きることの大切さを再認識する必要があります。AIUが掲げる”Be a Global Leader!” というメッセージが私たちにとって価値のあるものであり、新たな意味を持つのではないでしょうか。」

「私は南アフリカで生まれ、人生の約半分の時間をアフリカで過ごしました。私はアフリカを第二の故郷だと思うからこそ、アフリカを二分する社会問題を目の当たりにしたことで、自分に何ができるかを考えるようになりました。」

「私の夢は、アフリカで人々に雇用の機会を提供できるようなビジネスを立ち上げることです。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、南アフリカでは失業率が大幅に上昇し、経済の停止により200万人以上が職を失いました。このような状況を見て、雇用を創出する力が国を支える大きな力になることに気づきました。」

「グローバルな視野を持ち、文化や法律の観点から社会の遺産と複雑さを受け入れ、過去を理解するための歴史的関連性を構築する知識体系や概念を身につけることで、私たちは未来を創造していくことができるのではないでしょうか。」

「私はグローバル・ビジネス領域を専攻し、同時に他の科目も学びながら、グローバルリーダーが取り組むべき複雑な問題をより広い視野で捉えていきたいと考えています。多様性を受け入れるために、ディスカッションする技術や教育の価値を学ぶことが、私たちが成長していくために必要な要素だと信じています。」

次に、新大学院生を代表してROWAN Clarence Intalさんがスピーチを行いました。

ROWANさんが壇上でスピーチしている写真

新大学院生代表のROWANさん

「旅は常に私の人生の一部でした。ある時まで私にとっての旅行とは、新しい場所を見たり、食べたことのない地元の食べ物を試したりすることでした。しかし、2012年に棚田再生プロジェクトのためにフィリピン・イフガオへ3日間のツアーに参加したとき、その考えは完全に変わりました。UNESCO世界遺産を間近で見る機会があっただけではなく、そこに暮らす地元の人たちと有意義な交流を持つ機会もありました。これが、私が旅に魅せられるきっかけとなりました。」

「私は世界について学ぶことが好きでしたが、自分が経験したことを他の人に伝え、その人自身が私たちの住む世界についてもっと知りたいと思うようになってほしいと願うようになりました。そして、デジタルマーケティングを通じて旅行や観光を促進する仕事をしようと決めました。AIUに来た理由もそこにあります。」

「私がGCPプログラムに応募したのは、グローバルなコミュニケーションに必要な実践力を磨けるだけでなく、大学の環境が、学生だけではなく秋田県という地域コミュニティとの異文化コミュニケーションを促進してくれるからです。AIUで得られる知識や経験は、より多くの人に観光を効果的にアピールするのに役立つと思います。」

「ここには、私のように秋田県についてまだよく知らない人もいるかもしれません。しかし、私はまだ会っていない人々、まだ行っていない場所、そしてまだ見ぬ経験をすることを楽しみにしています。そして、皆さんもそうであってほしいと思います。私たちは、素晴らしい国際コミュニティの一員であり、そこで有意義な関係を作ることで、将来、素晴らしい地球市民になるための一助となると思います。」

「今日、私たちは人生の新しい章をスタートさせます。私たちの夢への一歩です。これからの2年間、皆さんよろしくお願いします。」

※実際の式辞やスピーチは英語で行われていますが、ここでは要約して日本語訳を掲載しています。

入学式の終わりには、渡辺 玲子 特任教授(ヴァイオリン)と坂野 伊都子 さん(ピアノ)による祝賀曲演奏が行われました。

また、式典の後にはAIU竿燈会による演技が披露されました。

竿燈会が演技をしている様子

AIU竿燈会による演技

4月11日(月)から、いよいよ春学期の授業が始まります。本ウェブサイトでも、引き続きAIU生たちの活躍を紹介していきます。