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私のオススメ授業紹介:スペイン語(佐藤 希美さん)
国際教養大学の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。
今回は佐藤 希美(さとう のぞみ)さんのオススメ授業をご紹介します。
Hola!グローバル・スタディズ課程の佐藤 希美です。2020年春入学で、現在、米カリフォルニア州のサンディエゴ州立大学に留学しています。今回はAIUの授業の中で私に一番影響を与えてくれた、スペイン語の授業についてお話しします!
科目情報
- スペイン語
- SPN100 スペイン語Ⅰ
- SPN101 スペイン語Ⅰ実践
- SPN200 スペイン語Ⅱ
- SPN201 スペイン語Ⅱ実践
- SPN300 スペイン語Ⅲ
- SPN301 スペイン語Ⅲ実践
- 教員:カルロス・バディング准教授
- 単位数:講義が2単位、実践が1単位
AIUの「第二外国語」科目
AIUでは第二外国語としてスペイン語・韓国語・中国語・フランス語・ロシア語を履修することができます。各言語3段階のレベルで授業が開講されており、科目コードが100番台の授業を取ったら200番台を、200番台を終えたら300番台を受けられるシステムになっています。
講義(科目コードが00で終わるもの)と、実践(科目コードが01で終わるもの)はセットになっていて、同時期に履修するのが決まりです。
私の地元はブラジル系の方が多く居住しているので、もともとポルトガル語に興味があったのですが、AIUにはポルトガル語の授業がなかったので一番近そうなスペイン語を履修することにしました。AIU生は、自分が留学を希望している国や地域から、どの第二外国語を選ぶのかを決める人が多い印象です。どの言語を選んでもそれぞれ楽しいと思います!
講義と実践は何が違うの?
「講義」はその名のとおり、教員から週に2回、100分ずつレクチャーを受ける時間です。一方「実践」には授業時間がありません。「講義」で習ったことをベースにした自習時間が1単位分として換算される形です。活動内容は教員によって様々。スペイン語の場合は毎週スペイン語のエッセイを提出したり、自分がどんな勉強を何時間行ったか報告したりすることが「実践」の活動内容でした。
スペイン語の授業で学ぶ内容
スペイン語Ⅰ
色、数字、簡単なあいさつ、場所の言い方など基本的なところを勉強します。文法に出てくる時制は現在形・未来形のみです。スペイン語に特有の「男性名詞・女性名詞」「6種類の動詞活用」が難しいポイント。ファイナルプロジェクトではスペイン語でビデオを作ります。初歩的なレベルでも、習ったことを「使う」機会がたくさんあるので達成感があります。
スペイン語Ⅱ
スペイン語Ⅰの延長で使えるボキャブラリーも増えてきます。スペイン語Ⅱ最大の壁は過去形です!「え?スペイン語には2種類の過去形があるの!?」「しかも活用多すぎない!?」「イレギュラー多くない!?」と、初めは打ちのめされますが、Practice, Practice, Practice… 自分の表現できる幅がぐんと増え、最終的に500語以上のレポートを書けるようになります。
スペイン語Ⅲ
スペイン語Ⅱの延長で使えるボキャブラリーもますます増えます。スペイン語Ⅲでは命令形や過去完了から、スペイン語特有の目的語の文法も習います。授業内外でたくさん会話練習をするので、スペイン語Ⅲまで取ると日常会話への抵抗感がなくなってきます。スペイン語検定の下から2番目のレベルを受ける人が多いです。(授業で学んだので、余裕で合格できました!)
オススメポイント
ちゃんと使える言語になる
スペイン語は第二外国語の中でも課題が多いことで有名です。正直それは否定できないですが(笑)、その分ちゃんとスペイン語が理解できるようになります。ハードだけどそれだけ達成感があるし、どんどん世界が広がっていく感覚が楽しいです!
アットホーム感
カルロス先生は学生のことをよく気にかけてくれる先生で、「君のレポートここがよかったよ」「今度からこうしてみようか」とたくさんアドバイスをくれます。
「Tengo una pregunta.(質問があります)」= がたくさん飛び交う授業です。
とにかく楽しい
授業中にたくさん会話する機会があったり、ビデオを作るクリエイティブな課題があったりと、「先生の話を聞いているだけ」という時間が少ないので毎回アクティブに学習できます。
留学でもスペイン語を履修
AIUでスペイン語を履修した学生がスペインを留学先に選ぶ人はそれなりに多いです。「せっかく学んできたんだし、もっと使える言語にしたい!」そんな思いで、私はアメリカのヒスパニック系が多く住む地域を選び、現在、留学先でスペイン語の授業を現地学生と一緒に履修しています。
スペイン語を勉強する動機はなんだっていいと思います。でも、AIUで勉強すると留学先で学んだことが直に活きるタイミングが出てくるのでそれをモチベーションにすることはとてもおすすめです。実際私は留学先で知り合った人との会話を楽しんでいます!
電車の放送なりすれ違った人なり、サンディエゴではスペイン語を耳にする機会がとても多い!スペイン語話者の多さを肌で実感しますね。スペインから南米まで様々な地域への扉を開けてくれる、そんな言語だと私は思います。
スペイン語を勉強する楽しさ
過去に独学でスペイン語をYouTubeから勉強しようとしたことがありましたが、先生から適切なステップで丁寧に習うとやっぱり上達の仕方が違うなと感じました。
授業で言語スキルを上達させられただけでなく、「留学先でも学びたい」「勉強を続けたい」そんな風にスペイン語を勉強する楽しさを見つけられたことが、私にとっての一番の収穫だったと思います。
第二外国語は3段階の授業が開講されていて深く学べます。入門レベルの科目が多いリベラルアーツにおいて、ある意味貴重な分野なのかもしれません。会話したり歌を知ったり映画を楽しんだり、新しい言語は多方面で実生活を彩ってくれます。皆さんもぜひスペイン語の世界に浸ってみませんか?
コラム~スペイン語の授業あるある~
造語を作り始める
「がんばりませもす」「おもしろいめんて」… 実はスペイン語と日本語は発音が似ているので、造語を作るのにとても相性がいいです。日本語にスペイン語の語尾をくっつけて新しいワード作りがちです(笑)
言語難民になる
私:“I wanna see the… pelicula(映画)”
友:“What did you say?”
ずっと勉強していると、いざ英語を話そうと思ったときにスペイン語が浮かんでしまうことが… トリリンガルって難しいなぁ!