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私のオススメ授業紹介:サステイナビリティ教育(山田 明怜さん)

国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。

また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としています。

この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。

今回は山田 明怜(やまだ あきさと)さんのオススメ授業をご紹介します。

山田 明怜さんの写真
山田 明怜さん

科目情報

  • SUS205 サステイナビリティ教育
  • 教員:工藤 尚悟 准教授
  • 単位数:3単位
  • ※この科目は2023年度秋学期から「サステイナビリティ思考(Introduction to Sustainability Thinking)」に科目名が変更となります。

グローバル・スタディズ領域のトピックを一足先に体験

国際教養大学の学生は留学前に自分の進む専門領域を決定します。専門領域は、「グローバル・スタディズ領域」「グローバル・ビジネス領域」「グローバル・コネクティビティ領域」の3つです。そして、各領域にはさらに学びの切り口となるクラスターがあり、グローバル・スタディズ領域には「グローバル社会」「政治学と国際関係論」「サステイナビリティ」という3つのクラスターが存在します。

「サステイナビリティ教育」の授業は200番台(2年次向き)の授業ですが、グローバル・スタディズ領域のサステイナビリティ分野を一足先に学べる授業となっています。そのため、将来的にグローバル・スタディズ領域のサステイナビリティ分野を専攻したいと考えているならば、その分野が自分に向いているかを判断する試金石になると思います。

この授業はどんな授業?

この授業では主に、サステイナビリティ教育に関する基本的な知識や教育をとりまく環境問題について広く見識を深める授業となっています。特にUNESCOの策定したGlobal Sustainability Education AgendaやSDGs、Education for Sustainable Developmentなどの内容や概念について詳しく学びます。普段何気なく目にしたり耳にするけどおぼろげな概念について、明確に理解することができます。

授業では主に、工藤先生が準備してくださった資料を使います。授業前半は講義形式、後半はその講義内容をもとにグループディスカッションが行われます。自分が2年次に履修していた時は、留学を終えた先輩から1つ下の後輩まで様々な学年の学生が履修していました。そのため、議論の幅や深みが増しているように感じられて、毎回のディスカッションが楽しみでした。

毎回の授業課題として、次回のディスカッションに向けた資料のリーディングが課されます。他の授業と比べてインプットの機会がアウトプットの機会より多いため、課題量が多いというわけではないと感じました。ただ、リーディングが苦手な人にとっては毎週リーディングの課題が出るので厳しいと感じるかもしれません。

オススメポイント

1.学生の理解度に寄り添ってくれる

まず、工藤先生は非常に穏やかな方です。質問があればいつでも発言していい雰囲気をつくってくださっているので、どんどんスピーディーに進む授業というよりは学生の理解度に合わせて授業が進みます。特にケーススタディでは、幅広く学ぶというよりも、その事例を掘り下げてより詳しく学ぶことができるため、思考力や理解度に重点がおかれている授業だと感じました。

2.インターンに参加できる機会

私が履修していた時は、工藤先生が関わっているハバタク株式会社のインターンとして五城目小学校で「五城目で世界一周」プログラムに参加することができました。留学生をアテンドし、小学生に留学生の出身国の文化を紹介するという内容で、学びの多いインターンになりました。希望者全員が参加できるわけではないのですが、このインターンに参加すると五城目町にある工藤先生のオフィスを訪れることができ授業の中で紹介してくださった五城目町にあるサステイナビリティに関連する場所で見聞を広める機会もありました。もし、サステイナビリティやインターンに興味があればぜひこの科目を履修してみてください。

工藤 尚悟先生からのメッセージ

近年、Sustainable Development Goals (SDGs:持続可能な開発目標)やEducation for Sustainable Development (ESD: 持続可能な開発のための教育)などの、サステイナビリティを軸とした概念が、国際開発・教育の中心となっています。しかし、そもそもこれらの概念を通じて、私たちは、何を、どのように、誰のために持続可能にしようとしているのでしょうか。本科目では、こうしたグローバルに発信される概念を批判的に捉え、個別の事例にてどのような意味を持っているのかを深く考えてもらうことを目的としています。議論の材料となるリーディングが多めの科目ですが、皆さんにはぜひクラスでのディスカッションを通じて、ご自身の言葉を用いての「サステイナビリティの理解」を構築して欲しいと思っています。