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私のオススメ授業紹介:政治学(丹羽 柚葵さん)
国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。
今回は丹羽 柚葵(にわ ゆずき)さんのオススメ授業をご紹介します。
こんにちは、18期の丹羽柚葵です。今回私がオススメする授業は「政治学」です。
科目情報
- PLS150 政治学
- 教員:堀井 里子 准教授
- 単位数:3単位
刺激的なディスカッションと知識の探求。私がこの授業を選んだ理由と魅力的なポイント
政治に関する知識に自信がなく、それを克服したいという思いから、冬セメスターで時間ができた私は、この科目を履修しました。政治学の興味深い世界に触れ、自己成長の機会を求めていたのです。
この授業では、講義とディスカッションが織り交ぜられるスタイルで授業が展開されます。特にディスカッションの時間は、政治体制の最適解について熱い議論が繰り広げられます。正解のない問いに対して、異なる視点や意見が交わされることで、深い洞察力や理解を培うことができます。ディスカッションは、政治における重要な概念や理論を現実の事例に結び付けるための貴重な機会となります。この授業では、単に知識を修得するだけでなく、積極的に自分の意見を発信し、他の参加者との対話を通じて自分の考えを再構築していく機会が豊富にあります。
政治に影響を与えた様々な思想に触れてみよう
この授業では、社会契約論を提唱した18世紀のフランスの政治思想家ジャン=ジャック・ルソーをはじめ、政治に影響を与えた様々な思想についても学ぶ機会があります。多様な思想に触れることで、政治と社会の基盤における重要な概念について幅広い理解を得ることができます。
たとえばルソーの社会契約論は、自由で平等な立場から出発し、人々が幸せで安全な生活を送るために、共通のルールを作ることの重要性を訴えます。ルソーは、誰もが自己中心的になる可能性があるため、ルールや法律が必要であると主張しました。この思想は、私たちが日常生活で経験する家族や共同体といった小さな単位から、国家や国際社会まで様々なレベルで社会に適用される普遍的な原則となります。
こうした学びを通して、政治哲学の奥深さを知り、政治と社会における個人の役割や責任について新たな視点を得ることができるでしょう。これは、個人的視点から社会的視点まで、自己成長や社会貢献に向けた一歩となるかもしれません。
政治は大事!知識不足の人こそ履修してほしい
政治について今まで勉強する機会のなかった人こそ、この魅力的な授業を受けてほしいです。なぜなら、政治の知識は日本や他の国での政治体制や政策を理解するために必要不可欠なものだからです。政治学の学びは、あらゆる国民が政治に参加するための価値ある知識となります。西洋思想を手掛かりに国内外の政治体制や政策決定プロセスについて学ぶことで、自分自身の意見や行動をより的確に導くことができるでしょう。
未来を変える力を育てる
政治は国の運営を支える重要な要素であり、私たちの生活に直結するものでもあります。私は、政治に関する知識を深めることで、自分自身の視野を広げ、社会における変革の力を身につけたいと強く感じました。日本の投票率の低さや政治に対する関心の欠如といった現状は深刻な問題です。しかし、政治学の学びを通じて、未来のリーダーたちがこの現状を変えることができると信じています。政治の知識という鍵を手に入れることで、私たちは社会における意思決定や政策形成に積極的に関与し、希望ある社会の実現に向けて貢献することができると考えています。
堀井 里子先生からのメッセージ
政治学というと「とっつきにくい」イメージがあります。 しかし、柚葵さんが書いてくれたとおり、政治は社会に生きる私たちの日常生活に密接に関わっています。 学生の皆さんには、この科目を通して、政治学の基礎概念や政治制度を具体的な事例とともに学び、政治への理解を深めてほしいと考えています。ディスカッションの時間を多くとっていますので、学生同士の意見から刺激を受けることも沢山あると思います!