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高校生と一緒に英語で国際法!

国際教養大学では国際法やその他の法学系科目の学びの一環として、2022年から豊田 哲也教授による高校生向けのオンライン・ワークショップを開催しています。高校生に法的な問題を英語で議論することの意義を感じてもらうとともに、高校生との議論を通じて国際教養大学の学生に自らの学びを確かなものにしてもらうことがねらいです。

これまで4回のワークショップが開催されました。

  1. 2022年12月7日「国際社会における法(Law in International Society)
  2. 2023年7月14日「国際組織の現在(International Organizations Today)」
  3. 2023年12月7日・12日「グローバルな文脈の中での日本の立憲主義(Japanese Constitutionalism in Global Contexts)」
  4. 2023年12月11日「国際法の危機(International Law in Crisis)」
「国際法の危機」のワークショップのスクリーンショット画像
2023年12月11日に行った「国際法の危機(International Law in Crisis)」のワークショップの様子

今日の法学教育におけるコミュニケーション能力の重要性

インターネットが普及したことで、法学の知識の蓄積よりも、学んだ知識を伝える力が求められる時代になりました。まずは基本的な法学用語を修得したら、それらを法的な文章の作成で実際に使ってみることが重要です。学術的で専門的なコミュニケーション能力こそが求められる時代です。

高校生との学術コミュニケーションの意義

国際教養大学での国際法の講義では、学生の学びは4つの段階を経て進められます。 

  1. 学術誌(Asian Journal of International Lawなど)の最新の論文の批判的検討 
  2. 国際法の基本的な語彙の獲得と論理の理解 
  3. 国際法の基本的な論理を現実の事案に適用(国際通商法や他の分野における事例の研究)
  4. 講義で得られた学びを専門外の人々(例えば高校生!)と共有

このように、高校生との協働学修は国際教養大学での国際法の学びの重要なステップとなっています。高校生に理解できるように国際法を語ることができるのか、そこで学生たちの学びの質が試されることになります。

小委員会方式でのディスカッション

これらのワークショップでは国際機関の小委員会方式を模した方式を採用しています。参加者は、いくつかのグループ(小委員会)に分かれ、ワークショップの共通トピックに関連する具体的な検討課題について議論します。グループでの議論の結果を本会議に報告し、次に本会議での議論に臨むことになります。

今後の開催予定

2024年度には2つのワークショップを予定しています。

  1. 2024年11月29日16:15-18:00「国際組織と持続可能な発展(International Institutions and Sustainable Development)」
  2. 2025年2月26日16:15-18:00「国際法を超えて(Beyond International Law)」

2024年度に実施するワークショップの詳細については、後日、本学ウェブサイトに掲載予定です。

お問い合わせ

ワークショップに関するご質問は、豊田 哲也教授へご連絡ください。