お知らせ
2021年春留学する予定の皆さんへ
本学では2021年1月以降の渡航留学の実施に向けて、日本国外務省の見解、留学先各国の感染状況と外国人に対する入国制限およびビザの発給状況、航空便の就航状況、そして提携大学の決定事項等の情報を収集・分析してきましたが、現段階ではほとんどの提携校への渡航留学の実施は不可能であると判断しました。
現在、皆さんの留学先の国と地域の全てについて外務省は感染症危険レベル「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」としており、米国、英国、フランスをはじめ、世界全体では感染者数及び入院者数は増加傾向にあります。また、日本からの渡航者及び日本人に対しても入国制限措置を取り、日本からの渡航者に対するビザ発給そのものを停止している国も多くあります。
一方で、最近の報道によると日本政府は一部の国に対する感染症危険レベルを「レベル2:不要不急の渡航を止めてください。」に引き下げることを検討し始め、今後、政府や渡航先国の対策が変わってくる可能性があります。これらの国々への渡航に関しては個別対応とします。ただし、本学では新型コロナ感染拡大以来、皆さんの安全確保と卒業に向けての安定的な学修プログラムの提供を最も重要な判断基軸としていますので、感染症危険レベル2の国・地域への渡航留学に関しても慎重に臨む考えです。また、レベル2への引き下げにかかわらず、国によっては入国拒否措置をとったり、留学先大学が留学生の受入を中止している場合もありますので、それらの情報も引き続き注視します。
皆さんの中には、4年間での卒業を最優先としている方もいるでしょうし、卒業を延期してでも渡航留学を強く希望している方もいると思います。本学としては皆さんの様々な思いに柔軟に対応すべく、各種選択肢を検討してきました。卒業を優先したい学生のためには海外渡航しない代替として、2021年春学期にオンラインによる「バーチャル留学」または本学が認定する「Independent Study: Study Abroad Alternative」を履修することにより、卒業要件である1年間の海外留学を免除する非常時対応を行います。現在、渡航留学の実施時期、そしてどの国・地域から行けるようになるのかの見通しは立ちませんが、渡航留学が可能になり次第、これらの代替措置を履修した後でも、改めて1学期間渡航留学する機会も提供します。さらに、どうしても1年間の渡航留学を実現したい学生は現在の留学申請を辞退し、2021年秋学期以降の留学に改めて留学申請する選択も可能とします。
2021年春学期の渡航留学は叶いませんが、世界で通用する人材になるための手段は渡航留学が全てではありません。代替措置を含めてグローバルな学修の機会、自分の将来に資するような活動を経験する機会を切り拓いて行きましょう。現在は世界が未曽有の危機に直面している以上、生命と健康を優先するとともに、今できることをしっかりやるしかありません。この世界規模のコロナ禍という困難を共に乗り越えて行きましょう。
国際教養大学 副学長 熊谷嘉隆
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への本学の対応
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