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AIU TOPICS

2021年度秋季国際教養大学入学式を挙行

入学式の様子

9月4日(土)、2021年度秋季入学式を挙行し、国際教養学部9名、海外からの留学生18名、専門職大学院19名、合計46名が新たにAIU生の一員となりました。感染者対策の一環で、式にはキャンパス内での行動制限が解除された新入生が参列し、学外に居住する学生・留学生はオンラインで参列しました。

初めに、モンテ・カセム 学長が新入生に向けて式辞を述べ、「AIUは今日において、まさに世界の最良の側面の縮図であることがわかります。それを維持するためには、AIUコミュニティにいるすべての方々のコミットメントが必要です。これからの数年間、AIUの魅力的な取り組みを実現するために、一緒に頑張りましょう。」と語りかけ、「今年度からのカリキュラム改革では、『Applied International Liberal Arts(AILA)』というコンセプトを掲げています。『知識を得る』『理解を深める』『学んだことを実践する』『自分の行動が社会や環境に新たな価値を生み出すことを確認する』という4つのステップがAILAの核となっており、これらは単なる教育課程ではありません。卒業後もあなたの一部となる、時代を超越した教育なのです。皆さんがAIUで学んだことによって、現在そして将来にわたって社会が必要としている、思考と行動のグローバルリーダーになってくれることを願っています。」と激励し、「健全な学問と固い友情は、AIUの居住型キャンパスの時代を超えた価値を支えています。どうか青春の創造力を発揮して、AIUでの生活を楽しんでください。」と新入生にエールを送りました。

カセム学長が壇上で式辞を述べている写真

カセム学長による式辞

 

続いて、新学部生を代表して宇崎 成美さんが、スピーチを行いました。以下、抜粋してご紹介します。

新学部生の宇崎さんがスピーチを行っている写真

新学部生代表の宇崎さん

「新型コロナウイルス感染症が長期化するなかで東京オリンピックが開催されましたが、まさに『withコロナ時代をどう生きるか』という問いが我々に投げ掛けられたオリンピックでもありました。この感染症の拡大を目の当たりにして、現代の人々の活動や経済社会の仕組みが、いかに国境を超えたものとなっているのかを、皆さんも実感したのではないでしょうか。グローバルリーダーを目指す私たちAIU生は、自分の行動が他者や社会にどのような影響を与えるかを常に考え、思いやりを忘れずに行動することが重要だと再認識させられました。」

「私は4月からギャップイヤー活動で教育ボランティアを行ってきました。大きく変化し続ける世の中でも、自分の軸をしっかり持てる人材を育成していけるよう、キャリア教育の環境をもっと整え、夢や目標を持つことの素晴らしさを発信していきたいと考えています。」

「私の夢も実現までの道のりは程遠いですが、AIUには自分がやりたい事を否定せず背中を押してくれる仲間や教職員の方々、全力で夢を追いかけられる環境があります。AIUに来ると、幼少期に感じていたような将来への期待感や、失敗を恐れない気持ち、勇気や自信が湧いてきます。多様なバックグラウンドを持つ仲間と学び、互いの意見を交わすことで、自分自身をより表現する能力を伸ばしていきたいです。」

「コロナ禍で、私たちが当初描いていたキャンパスライフとは異なるものが待っているでしょう。しかし、私たちはここにいます。未来に目を向け、共に成長していきましょう。AIUで過ごした年月が、将来私たちの原動力となるはずです。真のグローバルリーダーを目指して。今日から始まるのです。」

 

次に、新大学院生を代表してHsu Yu-Huaさんがスピーチを行いました。

新大学院生のHsuさんがスピーチを行っている写真

 新大学院生代表のHsuさん

「私は2年前に台湾からの交換留学生としてAIUで学んでいましたが、専門職大学院のグローバル・コミュニケーション領域で秋田のインバウンドツーリズムを研究し、外国人旅行客に最適な旅行を提供する方法を学ぶためにAIUに戻ってきました。」

「秋田に戻る決断をした背景には、私の人生を変えたAIUでの1年間が影響しています。日本のすべてを探検したいと思っていた交換留学生の頃の私は、秋田の各所を訪れるたびに、その場所への行き方を英語でブログに書きました。すると私のブログを見た留学生から、たくさんのポジティブなフィードバックが届きました。この経験から、私は人と人・場所・新たな経験を結びつけることに喜びを感じました。」

「AIUは、私が気づかなかった側面や可能性を見つける手助けをしてくれました。それは、AIUが人と人との繋がりやコミュニケーションを大切にしているからだと思います。AIUの宝物はここにいる仲間たちだと、私は思っています。」

「次に、新入生の皆さんに2つのメッセージを伝えたいと思います。

留学生の皆さん、AIUへようこそ。キャンパスの近くの森には熊がいて、最寄りのコンビニまでは5キロも離れています。初めは何もないところにいるように感じるかもしれませんが、歩を緩めて周りを注意深く観察してみると、自分が自然と文化遺産に満ちた場所にいることに驚くでしょう。」

「日本全国から来た新入生の皆さん、私にとっても英語は第二言語ですので、ネイティブスピーカーとの会話に不安を感じる気持ちはよくわかります。しかし、私がAIUでの交換留学で学んだことは、あなたの英語力は相手とのコミュニケーションにおいて既に十分なレベルにあるということです。あなたが常にアンテナを高く張り、仲間から刺激を受ける覚悟があれば、きっとたくさんのことを学ぶことができるでしょう。」

「最後に私の好きな四字熟語を紹介したいと思います。それは『一期一会』です。これは、AIUのような国際的な大学では特に当てはまることだと思います。皆さんに1日でも早くお会いしてたくさんのお話を聞きたいと思っています。」

 

本ウェブサイトでも、引き続きAIU生たちの活躍を紹介していきます。

※実際の式辞やスピーチは英語で行われていますが、ここでは要約して日本語訳を掲載しています。