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留学相談会「AIU Global Network Gathering」をオンライン開催しました

国際教養大学では2020年春出発(1~3月頃出発)の派遣留学を中断して以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、カリキュラム上で必修としている海外提携校への1年間の留学を中止し代替手段の提供を続けてきましたが、2022年春出発からは渡航での派遣留学が再開できる見通しとなりました。

その2022年春出発の学生や、その次となる同年秋出発(8~10月頃出発)予定の学生を対象として、11月7日(日)には「AIU Global Network Gathering」と題した留学相談会を、リモートイベントツール「Remo」を使ってオンライン開催しました。

Remoフロアのスクリーンショット画像。

Remoでのイベント画面。国・地域によってテーブルが分かれていて、学生は話を聞きたいテーブルに「着席」することで、その国・地域の協力者とビデオ通話ができる。

このイベントでは、世界19カ国・地域に散らばる延べ40名の本学関係者(主に卒業生や修了生)が協力者となって、参加した在学生の質問に答える形で現地での生活全般の様子や、コロナ下での行動制限の様子など教えてくれました。

留学や現地での生活について様々な話を聞けたことと、今後質問があった際に連絡できる相手を見つけられたことが私にとって一番の収穫でした。特に授業のオンライン化により先輩や他の学生と交流する機会が少なかった17期(2020年度入学)生として、今回のイベントは知り合ったことのない先輩や卒業生からお話を聞けて本当に良かったです。

と話してくれたのは、タイに留学することが決まっている安慶名 萌さん

現在タイに住んでいる卒業生からお話を聞けたので、タイ留学経験者でも知らないタイの現状について聞けたことは来春留学予定の身としてとても参考になりました。(留学先では)マーケティング分野の授業をとりながら、現地の生活を通してタイと日本のポップカルチャーの違いを発見していきたいです。

オンライン参加した安慶名さんのスクリーンショット画像

安慶名 萌さん

協力してくれた卒業生のひとりで、現在は貴金属リサイクル原料の買い付け担当として米国ニュージャージー州に駐在している井上 祥太さんからは

(在学中に留学を控えた)当時自分も先輩たちに色々な話を聞いたことを思い出しました。当たり前に話を聞ける先輩が身近にいて、相談に乗ってくれる同期が常に周りにいる。そもそも普通に留学できること。あの頃の自分がいかに恵まれた環境にいたのかに気づかされました。今回は自分が教える側の立場でありながら、逆に今の環境に感謝しなければならないという大切なことを思い出させてくれた会でした。

との感想をもらいました。

自分が留学するときに先輩とどんな話をしたか思い返すと、ある先輩から頂いた言葉を思い出します。『迷ったら〇〇な方へ』。○○には「言語を鍛えられそう」でも「困難そう」でも「楽しそう」でも良い。とにかく自分の中で留学中の軸・テーマとなることを定めること。留学中に迷ったり、タフな状況に遭遇したら、自分の軸を思い出すこと。自分のテーマを突き詰めること。そうして感謝の気持ちを忘れないこと。もう留学先が決まっている人も、今悩んでいる人も、人生で一番多感な時期のうちの貴重な一年です。一生懸命悩み、考え、生き抜いてきてください。みなさんの留学が少しでも実り多きものとなることを願っています。

という、在学生への力強いメッセージももらいました。

オンライン参加した井上さんのスクリーンショット画像

井上 祥太さん

これから留学に出発する学生は今までと違って、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりだいぶ変わった世界に飛び立ちます。以前よりも現地の情報を集めることの重要性が増しています

と話すのは、本学国際センターの先崎 トラビス センター長

Remoでは最大6名で話し合う「テーブル」を作って、参加している全員が活発に会話できたのが良かったと思います。各国の水際対策や行動制限、現地の方と日本人の関係、クレジットカードが使える場所、おすすめの余暇の過ごし方や就職活動での留学経験の活かし方など、いろいろな話を聞くことができました。これから出発する学生にとっては大変有意義な時間になったと思います。

今回は留学中の学生や、海外に駐在・進学している卒業生、海外で日本語を教えている大学院の修了生など、多くのAIU関係者が積極的に協力してくれました。卒業から何年経っても、このように後輩の支えになってくれたことを大変うれしく思います。改めて、協力してくれた皆さまに心から感謝しています。

PCに向かってオンライン参加する先崎センター長の写真

先崎 トラビス 国際センター長