NHK大学セミナーで萩野公介さんに講演いただきました

11月13日（土）、国際教養大学の学生を対象としたNHK大学セミナーがNHK秋田放送局で開催され、講師として登壇したリオデジャネイロオリンピック金メダリストの萩野 公介さんが、会場およびオンラインで参加した本学学生に「グローバルに活躍するには」というテーマで講演してくれました。

NHK大学セミナーとは

NHKが2003年度から全国の大学で実施している講演イベントで、NHKの番組出演者や制作者などが講師として招かれ登壇します。NHKの専門性を活かしたセミナー内容とともに、学生が公共放送に親しむ機会として開催されています。通常は大学のキャンパス内で開催されるものですが、今回は新型コロナウイルス感染症対策として、特別に学外での開催となりました。

講演はNHK秋田放送局アナウンサー 松井 大さんの司会のもと「才能を開花させるには」「リーダーシップを発揮するには」「挫折を乗り越えるには」「グローバルに活躍するには」といったテーマで、松井さんからの質問に萩野さんが答えるという形で進められました。萩野さんからは

（コーチからの「すごい努力家」という評価に触れつつ、努力とは何か問われ）一つひとつ良くなかったことを改善していく、自分自身がしたいことを継続していたことが努力であったかもしれない。ただ（突き詰めることも大事だが）問題の解決方法を一つに絞ることは良くない。解決方法をそれしか知らないというのは危険。

（2018年のパンパシフィック水泳選手権大会で男子日本代表のキャプテンを務めた経験から）キャプテンは自分ができることを考えることが大切。自分が出来ないことは、出来るひとを頼る。自分で何でもやろうとしないことが大事。

といった意義深い言葉をいただきました。

質問コーナーでは、萩野さんの言葉に刺激を受けた学生から「海外など様々な場所でポテンシャルを引き出すにはどうすれば良いか」「自分は留学を控えているが、様々な心の「軸」を持っている人とどのように付き合っていけば良いか」など、活発な質疑応答がありました。

最後には萩野さんに直接お話を伺いたいというカセム学長も登壇し、萩野さんの迅速な判断力、敏感な対応力の秘訣について質問したところ、

コーチ等から教えてもらった事で、その場で理解できなくても数年後に「つながる」事がある。そうした事に気がつくことが大事

とのお答え。

萩野さんからは、自分の軸をしっかりもつことや、たくさんの経験を経て自らの正解を導き出していくことなど、様々なエールの言葉をいただき、とても刺激的なセミナーとなりました。貴重な講演をありがとうございました。