2023年度公開講座『映像で見る昭和50年代の雄和』を実施しました

国際教養大学では、地域連携・貢献活動の一環として研究者の知見を地域に還元するため、公開講座を開講しています。今回は、農村社会学などを研究する椙本 歩美准教授（グローバル・スタディズ領域）による公開講座を『映像で見る昭和50年代の雄和』というテーマで実施し、78名の方々にご参加いただきました。（プログラムの詳細はこちらからご覧ください。）

研究の一環で、昭和50年代に秋田県の旧雄和町役場が制作した16ミリフィルム映像がデジタル化されました。当時の様子を知ることができる貴重な映像のため、地域の方々にも一緒に見ていただけるよう、この上映会が実現しました。

映像は、高度経済成長期などを経て日本が大きく変わっていった1976年と85年の様子が収められています。1976年のフィルムには秋田空港の建設工事の様子が収められており、雄和町が空港の町として発展することに希望が込められています。 85年の映像からは、道路の舗装や下水道などインフラ整備が進み、生活環境が大きく変わっていく様子が伝わってきます。

上映の後には、ゲストを招いたトークセッションが行われました。

椙本准教授より

もう一度過去を振り返って、私たちが思い描いていた開発による発展や社会の豊かさというのは、一体何を実現できて何を失わせてしまったのかというのを問い直す、そういう機会になるのではないかと思いました。

この映像は記憶を語り合う場として町内会など様々な場所での上映も検討されています。