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お知らせ

2020年秋留学する予定の皆さんへ

2020年秋留学する予定の皆さんへ

2020年秋留学については残念ながら派遣・受け入れとも中止することになりました。皆さんが1年間の海外留学をどれほど楽しみにしているかを我々は痛いほど理解しています。それ故、何とか留学を実施できないものか、ぎりぎりまで可能性を追求すべく情報を収集し、分析してきました。その上での苦渋の決断であることをまず、ご理解願います。

新型コロナウイルスに関しては各種治療薬の特定と運用に道筋が見えてきました。しかし、ワクチン開発に関しては進展が見られるものの、これらが治験を慎重に積み重ねた上で一般的に使用されるのはどんなに早くても来年と予測されています。

また、一部の国々では段階的に経済活動が再開され始めていますが、直近のドイツや韓国での感染者数の再増加に見られるように状況は全く予断を許しません。実際、多くの専門家はこの新型コロナウイルスとの闘いを長期戦であるとし、第二及び第三波の感染爆発も予想しております。

人の移動に関しても各国は依然として厳格に規制をかけており、5月14日現在、184の海外の国・地域が日本からの渡航者及び日本人に対し入国制限措置を取って、日本からの渡航者へのビザ発給そのものを停止している国もあること、外務省は海外各国への渡航に関し感染症危険レベル「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を引き下げていないこと、さらに多くの提携校が2020年秋留学の受入を中止すると発表していることなども、現実として受け止めなければなりません。

これから夏に向けて一部の国々では新型コロナウイルスの収束に道筋がみえ、ある程度、普段通りの生活に戻れるかもしれません。そのような国・地域への留学に関しては踏み切っても良いのではないかとの意見もあろうかと思います。しかし、それらの国々で第二波が発生した場合、この2月〜3月に多くの皆さんが大変苦労して帰国されたような事態が再び起きる可能性もあります。また日本以外の国・地域における新型コロナウイルス感染者の致死率の割合は非常に高く、医療体制の不備が懸念されます。我々としてはこれらのリスクを取って、大事な皆さんを海外に送り出す事はできないことをご理解ください。

世界中の識者が指摘するように我々は現在、未曾有の危機に直面しています。今回は留学が叶いませんが、グローバルな経験を積む機会はこれからいくらでもあります。今はとにかく命を大切にし、今できることに集中し、将来を見据えて力を蓄える時期としてください。

なお、鈴木学長から皆さんあてのビデオメッセージがありますので、ぜひご覧ください。

国際教養大学 副学長 熊谷嘉隆

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への本学の対応

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